~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

電車の中で

2012-08-13 22:20:16 | 日記
今日、電車の中で前に座った若い女性の会話が耳に入ってきました。

「ねえ、彼に結婚申し込まれたらどうする?」「合うか合わないか

分からないから、先ず同棲して試してみる。」

「そうだよね。結婚して合わなかったら、バツイチになっちゃうもんね」

「親達って、よくいきなり結婚できたよね」と、真剣に話しているのです。

私は、ビックリしてしまいました。

愛情よりも、相性(合うかどうか)が、結婚の決め手となるんだ…

テレビの化粧品のCMじゃあるまいし、お試し期間で合わなかったら

返品?…

その会話を耳にした時、丁度私はフランクルの「夜と霧」の妻に

ついて書かれたところを読んでいました。

収容所で、飢えと寒さと過酷な労働で生きた屍のような状態の中

妻の面影を思い描き妻と語り、彼女が答えるのを聞き…

たとへそこにいなくても、彼女の眼差しは今や昇りつつある

太陽よりももっと私を照らすのであった。

(この時、彼女はすでに殺されていた)

例えもはやこの地上に何も残っていなくても、人間は瞬時であれ

愛する人間の像に心の底深く身を捧げることによって淨福に

なり得るのだということが、私は判ったのだと、フランクルは

書いていました。

そして、私は「我を汝の心の上に印の如く置け  そは愛は

死の如く強くなければなり」(雅歌八章ノ六)という真理を

知ったのであった。と語っています。

極限状態の中で、その精神を支えたのは愛であったと…

 結婚は相性ではなく愛情だということ

愛は育てていくものであるということを、目の前の若い女性が

気付いてくれる時を密かに願ってしまいました。






























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2 コメント

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Unknown (KAORU)
2012-08-14 11:13:00
おはようございます。

愛する人を思い浮かべることができたら、今日も少し前に進めそうな気持になりました。
お盆なんですね。
蓮の花が浮かんできて、すてきな日記をありがとうございます。
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愛のチカラ (山崎 すなお)
2012-08-14 22:45:45
愛のチカラは凄いです。

フランクルは妻を思うことで、苦難に耐え、収容所の過酷な状況の中で生きしのいでいく力を得たということ…

「人間は、たった一つでいい。本当に愛した人、自分が本当に大切に思う人と深く触れ合うことができたという、その一瞬の思い出があれば救われる」ということ!です。

その愛する人が、たとえ亡くなっていても、思い出すだけで、心が豊かになり、人はそれを支えに生きて行くことができるようです。
愛に力は凄しです。
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