~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

私の中の想像ラジオ

2013-04-19 23:36:48 | 日記
想像ラジオの本を読んでから、私の中で低周波数の何かが鳴って

いるようです。

感動というのではなく、心の引っかかりが私に問いかけているよう

です。

息子が亡くなった後、何も考えてないのに、大根を切った瞬間に

涙があふれ出し止まらなくなったりということが、よくありました。

感情というものは、脳を通って出てくるものだと思っていましたが

この、突然の涙はなぜなのだろうと、自分でも分かりませんでした。

私の友人の子供を亡くした方も、突然涙が出て来ると言って

いました。

私は、この涙は自分の悲しみの深さだと思っていましたが、

想像ラジオを読んで、あれは息子の悲しみでもあったのでは

ないかと思えたのです。

息子の1周忌の時に、同級生の女の子が、山ちゃんが夢に

出て来て、「お母さんにいくら電話かけてもでないから、

有難うって言っておいて」と言ったのと教えてくれましたが

あの時、きっとあの子の想像ラジオは鳴り響いていたのに

悲しみで一杯だった私の心には、息子の声が届いて

来なかったんじゃないかと、今頃になって思うんです。

不意をつかれたような、突然の涙はイスキアを訪れた時から

なくなりました。

私の悲しみが変わり、息子の悲しみが軽くなったのかも

しれません。

私たちの目は、大き過ぎても小さ過ぎても見えません。

目に見える世界より、見えない世界の方がずっと大きいのかも

しれません。

見えないから居ない、ということにはならないのかもしれない…

耳を澄まし、心を澄ましてみれば聴こえてくるかもしれない

大切な人からの想像ラジオが…

声なき声のその思いが…
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2 コメント

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日野原重明さんが (おかげさま)
2013-04-21 20:19:04
『人の悲しみや苦しみに寄り添うことが大事です』と…


だけど これには やはり 体験と想像力と理解力がなければ 人の悲しみや苦しみに寄り添うのは大変難しいことです


武田双雲さんも なんとなくわかったつもりでも よく考えるて難しいと書いてました。

だけど、ある人の『そういう立場の人のことをわかろうとする気持ちが大事』だという言葉を聞いてスッキリしたそうです。


実際、体験してない人に 重い話をしても わかろうともしないし 想像もしないし スルーされるだけ…

やはり 苦難を乗り越えた人にしかわからない 伝わらないモノが ありますね。


あまりにも恵まれすぎた人たちには 何も伝わらず、その人たちはとにかく 自分の事を聞いてほしい わかってほしい だけですよね。


一人でも わかってくれたら どんなに安らぐか…

一人でもわかってくれたら 本当にありがたいことですね。


今日もありがとうございます。

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分からないから思いを… (山崎 すなお)
2013-04-22 21:50:16
私は、息子が亡くなった時、次男がどんな思いでいるだろう…大好きだったお兄ちゃんが突然いなくなって、と次男の気持ちを知りたいと心から思いましたが、分からないのです。

その時、どんなに近しくても他者のことは分からないものなのだ、だから思いを寄せなくちゃいけないんだと、思いました。
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