~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

再びのPERFECT DAYS

2024-01-15 23:48:16 | 日記
9日にPERFECT DAYSを観て
5日後にまた観に行ってしまい
ました。
この映画が発している問いに
もう一度向き合いと思ったのと
主人公である平山さんに会いに
行きたくなったからです。
何だろう、今までにない感覚の
映画です。
演じている俳優さん達も
こういう映画は初めてだと
言ってましたが…
トイレ清掃員の平山さんの日常を
通し、生きるという根源的な
問いを問われている気がしました。
 過去の生活をすべて捨てて、
今の生き方を選んだ主人公が
唯一、以前の生活から持って来て
いるのが、大量のカセットテープ
その音楽のテープは、売ったら
値のつくものばかり、彼は
そのテープを実に大切にして
決して手放さない。
それともう一つ、フィルムの
小さなカメラ
そのカメラで木漏れ日を
撮ること楽しみ以上に、
彼の日々の生活の潤いとなり
心をも支えているのです。
映画の中で何度も映し出される
木漏れ日。
木漏れ日を見上げ、木漏れ日に
包まれた時、平山さんは本当に
優しい穏やかな笑顔を湛えて
いました。
この光があれば、平山さんは
大丈夫なんだと思えましたが、
それはきっと、私たちにも
同じことなんだと、そんな
思いに包まれました。
映画の中の『こんどはこんど、
今は今』という台詞を平山さんと
姪のニコが空に放っている
シーンが心に残ります。
平山さんは本当に、今を生きる人
今を丁寧に生きている人なんだ
感じました。
それは、佐藤初女さんの姿にも
重なりました。
平山さんの時間は実にゆっくり
ゆったりと流れていきます。
森のイスキアに行き、初女さんと
過ごしていると、あ~一日は
二十四時間で充分だと思え
ました。
その時間がこの映画には流れて
いるのです。
私は、平山さんに会いたくて
また映画館に行ったんだ!
一心にトイレ掃除をする
平山さんの姿はどこまでも美しく
ラストシーンの平山さんの…
役所さんの表情は、木漏れ日の
光のように私を包み、大丈夫
何があっても大丈夫と私の心を
照らしてくれました。
PERFECT DAYSは
何度でも観たくなり、
何年経っても古くならない
映画です。
私は平山さんにまた会いに
行くと思います。
私に差している木漏れ日を
忘れないために…




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