先日、村上光照老師におむすびをお出しするのに
友人のお寺でご飯を炊いたのですが、私の様子を
見ていたKさんが「直さん、どうして何度もお米を
見ているの」と不思議そうに聞くのです。
「お米の給水の状態を見ているの、それによって
水加減も変わって来るし」と言うと、
「私なんて4合のお米を入れたら、何も
考えずに、電気釜の4合のとこまで水を入れる
だけ、お米の状態なんて見ないわ」と、驚いた
顔をしていました。
初女さんは、真剣な顔をしてお米の給水状態を
見ていました。
お水を足すときは、お猪口に半分もいかない
くらいの水を入れていました。
見ていて、あんな少しの水で何が変わるのだろうと
思っていましたが、それがあの美味しいご飯の
秘訣だったんです。
火曜日にランディさんに会った時に、
「湯河原のあのお店、お料理が丁寧に
作られていて、とっても美味しいけれども、
ご飯の炊き方は直さんの方が美味しいよ」と、
言ってくれたので嬉しくなりました。
まだまだ、初女さんには遠く及びませんが
初女さんから教えて頂いた、ご飯の炊き方と
おむすびを伝えて行きたいな~と思って
います。
9月1日、初女さんの月命日に奈良の方から
お声をかけて頂き、関西で初めてやらせて
頂きます。
美味しいご飯が炊けるようになったら、それは
一生ものだから…
心を込めて伝えて行きたいです。
『人に接するときは
その人がいちばん望んでいることはなんだろう
と考えますが、ごはんを炊くときも同じです。
そのお米にいちばん合った水加減に
したいから炊飯器の目盛りには頼りません。
水に浸したお米を手に取り
じーっと観察していれば
お米がのぞむ水加減がわかってきます。
佐藤 初女 』
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