~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

再びのビクトール・フランクル

2021-08-25 23:19:37 | 日記
昨日のパラリンピックの
パフォーマンスの主役の子は
一般公募の中学二年生だそうで
思いが真っ直ぐ伝わってくる
表現力にびっくりしました。
録画してあったのを再び
観てしまいました!
 生きるということを
考えていたら、タイムリーに
昨日息子が置いて行った
”100分で名著”の書籍版
『夜と霧』を何年振りかで
読みました。
夜と霧に出会ったことは
私の人生にとって非常に
大きなことでした。
息子を亡くした後、私は
「子どもに先立たれた
意味は何?」と、
どれだけの答えの出ない
問いを、自分自身に
投げ掛けては
疲弊していったことか…
フランクルの本に出会った時に
私は、雷に打たれた
ような衝撃をうけたのです。

『人間が人生の意味は何か
と問うに先立って、
人生のほうが人間に問いを
発してきている。
人間は、人生から問われている
存在である。
人間は、生きる意味を求めて
人生に問いを発するのでなく
人生からの問いに答えなくては
ならない。
そしてその答えは、人生からの
具体的な問いかけに対する
具体的な答えでなくては
ならない。』
この文章を目にした時、
私は、子どもに先立たれた
貴方は、どうしますか?と
人生から問われているのだと
衝撃を受けたのです。
フランクルは「あなたが
どれほど人生に絶望しても
人生のほうがあなたに絶望
することはない」と言って
いるのです。
なんと力強い言葉でしょう。
私は自分の人生に「なぜ?」
を言わなくなり、困難が
起こる度に、フランクルの
言葉を思い起こしてきました。
 パラリンピックが開会した
翌日にフランクルを
再び読んだことに不思議な
繋がりを感じています。
選手たちは、人生からの
問いに答えている姿だと
私には感じられるのです。

コメント
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