~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

手が記憶する

2021-08-10 22:30:36 | 日記
何かの本に、言葉に慎重であれ
と書いてあったことがずっと
心に残っています。
多分、自分がそうではないから
なのでしょう。
劇作家の井上ひさしさんは、
手書きで文章を書いていた
そうです。
手書きにこだわったのは、
ゲーテのある言葉を信じ
いたからだと新聞に書いて
ありました。
その言葉とは
「手が記憶する」
ハッとさせられる言葉です。
私は、このブログを始めて
11年になるのですが、
最初はキーを打つことと
考えることのシナプスが
繋がってなかったのか、
文字に書かないと文章が
浮かんでこなくて、ノートに
書いてから、パソコンに
打ち込んでました。
それには、かなりの時間が
かかり、いつの間にか
パソコンに打ち込みながら
言葉が浮かんでくるように
なりましたが、それが果たして
良いことなのかは、
分かりません。
ラインなどは、会話のようで
会話でないと、私は思って
います。
手書きで文章を書くことが
激減し、言葉を紡ぐという
感覚がなくなって来ている
気がします。
手紙を書くことも少なくなり
ました。
それでも、私は書く方だと
周りの人に言われますが…
父は、よく手紙を書いて
いました。
お礼は電話ではなく、必ず手紙
でした。
手紙にはもらった時の喜びが
あります。
そして、書くときは言葉を
紡ぐ楽しさがあります。
ゲーテの「手が記憶する」
深い言葉です。
キーで打ち込んだ言葉は
どこが記憶するのだろう…
昔、趣味は手紙!と言っていた
私はどこへ行ってしまったの
だろうか…
明日は手紙を書こう。


コメント
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