昨日の朝日新聞に、「エンドロール 「何も変えてはならない」×演出助手・山本草介さん 下町 行きずり 突然撮影」という記事がありました。
新作映画の制作の舞台裏を解説するコーナーです。
7月末に公開される「何も変えてはならない」では、ポルトガルから来た監督を、日本の下町に案内し、家庭用ビデオカメラ1台で、アポなしで撮影したのだそうです。
ペドロ・コスタ監督は、ポルトガル人で、「ヴァンダの部屋」などの作品で有名な方です。
今回は、親交のあるフランス人女優ジャンヌ・バリバールの歌手としての活動を追うドキュメンタリーを作成することにしました。
バリバールさんの日本公演にも同行して撮影しました。
日本での協力者が必要と、映画製作の経験から、山本草介さんに声がかかりました。
「ライブ撮影と共に、東京の風景も撮りたい。僕の気に入りそうな所を案内してくれないか」
山本さんは、コスタ監督の作風から、上野、日暮里、「ドヤ街」山谷を提案してみました。
自分で運転するバン(自宅用)に、コスタ監督と録音技師を乗せました。
カメラは、コスタ監督が自分で回します。
昼時に、谷中の喫茶店にふらりと入ったときのことです。
コスタ監督は、壁に掛けてあった花魁(おいらん)行列の古写真に興味を示し、「ここで撮りたい」と言い出しました。
山本さんが喫茶店の店主と交渉すると、店主はOKしてくれ、出演も依頼すると、承諾してくれました。
コスタ監督は、30分近く、構図を決めるのに微妙な調整を繰り返し、ようやく撮影を開始しました。
監督は、たった1杯注文したコーヒーを飲み、被写体となった老店主は、談笑し、タバコを1服しました。
山本さんは、予想以上に長時間になったので、追加注文をしたほうがいいのか等、気をもみましたが、コスタ監督はときどきカメラのファインダーをのぞくだけで平然としていました。
ビデオテープは、映画用全体の総合計が80時間分になったそうです。
未編集のまま、置かれていましたが、バリバールとコスタ監督の仲立ちもした録音技師が亡くなったことを機に、映画作品としてまとめられました。
今年5月に試写が行われ、後半部分に、あの柔らかな自然光が差し込む老舗喫茶店が現れ、山本さんは、ほっとしたということです。
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「何も変えてはならない」は、7月31日から、ユーロスペースほかで順次公開だそうです。
山本さんの写真があり、大きな画面のマックのデスクトップパソコン(最新型?)で画像をチェックしていらっしゃいます。
マンションの1室のような室内は白で統一され、開いた窓からは周囲の街並が見えています。
「予測が付かないのが、ドキュメンタリーの現場」(山本さん)と、写真の説明にありました。
新作映画の制作の舞台裏を解説するコーナーです。
7月末に公開される「何も変えてはならない」では、ポルトガルから来た監督を、日本の下町に案内し、家庭用ビデオカメラ1台で、アポなしで撮影したのだそうです。
ペドロ・コスタ監督は、ポルトガル人で、「ヴァンダの部屋」などの作品で有名な方です。
今回は、親交のあるフランス人女優ジャンヌ・バリバールの歌手としての活動を追うドキュメンタリーを作成することにしました。
バリバールさんの日本公演にも同行して撮影しました。
日本での協力者が必要と、映画製作の経験から、山本草介さんに声がかかりました。
「ライブ撮影と共に、東京の風景も撮りたい。僕の気に入りそうな所を案内してくれないか」
山本さんは、コスタ監督の作風から、上野、日暮里、「ドヤ街」山谷を提案してみました。
自分で運転するバン(自宅用)に、コスタ監督と録音技師を乗せました。
カメラは、コスタ監督が自分で回します。
昼時に、谷中の喫茶店にふらりと入ったときのことです。
コスタ監督は、壁に掛けてあった花魁(おいらん)行列の古写真に興味を示し、「ここで撮りたい」と言い出しました。
山本さんが喫茶店の店主と交渉すると、店主はOKしてくれ、出演も依頼すると、承諾してくれました。
コスタ監督は、30分近く、構図を決めるのに微妙な調整を繰り返し、ようやく撮影を開始しました。
監督は、たった1杯注文したコーヒーを飲み、被写体となった老店主は、談笑し、タバコを1服しました。
山本さんは、予想以上に長時間になったので、追加注文をしたほうがいいのか等、気をもみましたが、コスタ監督はときどきカメラのファインダーをのぞくだけで平然としていました。
ビデオテープは、映画用全体の総合計が80時間分になったそうです。
未編集のまま、置かれていましたが、バリバールとコスタ監督の仲立ちもした録音技師が亡くなったことを機に、映画作品としてまとめられました。
今年5月に試写が行われ、後半部分に、あの柔らかな自然光が差し込む老舗喫茶店が現れ、山本さんは、ほっとしたということです。
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「何も変えてはならない」は、7月31日から、ユーロスペースほかで順次公開だそうです。
山本さんの写真があり、大きな画面のマックのデスクトップパソコン(最新型?)で画像をチェックしていらっしゃいます。
マンションの1室のような室内は白で統一され、開いた窓からは周囲の街並が見えています。
「予測が付かないのが、ドキュメンタリーの現場」(山本さん)と、写真の説明にありました。