もはや「國型製作所」は平均値なのかもしれません。
「なかお」をはじめ、「吉屋」や「なかんむり」・・・ 焼き鳥の隠れた名店はまだまだあるようです。
そんな名店に、夏休みでガランとしたフロアに出勤していた同僚有志で行って来ました。
食べログのポイントこそ「國型製作所」よりも少々低めですが、焼き鳥の味は「神戸つくねや谷町7丁目劇場」の方が上だと断言しましょう。
谷町7丁目の交差点からすぐの所にあります。
「なかお」が玉ひも(焼き)とハツ(ココロ)の刺身なら、「神戸つくねや谷町7丁目劇場」は白肝の刺身を食すべしです。
「刺し盛り」ですが、左下に盛られているのが、白肝です。
大将がおススメの食べ方は、白肝の横に盛られた雪塩とわさびをつける「わさび塩」。醤油やゴマ油などは一切つけません。
絶品です。この白肝だけを食べに来るお客さんがいるというのも頷けるうまさ。
大将曰く、白肝は鶏に偶然現われる肝の変種らしく、フォアグラのように人工的に作ったものでもなければ、鶏の品種によるものでもないそうです。
朝つぶして開いてみなければ分からない偶然の恵み。よって、毎日あるわけではありません。今日はラッキーだったのかも。
白肝だけではありません。焼き鳥もハイレベル。
美味しさのあまり写真を撮るのを忘れたので、注文した串の一部しかありませんが、全体的にやや大ぶりで食べ応えありです。
店名に「つくね」という言葉がつくぐらいですから、もちろん注文。バウワーさんが4串4種で注文してくれました。
ノーマル、マヨ、からし、おろしポン酢、だったかな。
なかなかうまいです。上質の鶏ミンチという感じですので、軟骨の当たり具合きつめが好みの人はちょっと物足りないかもしれません。
参考までに「なかお」と比べると、焼きは「なかお」がふんわり、ここはしっかり(硬め)、軟骨の当たり具合は、「なかお」の方が多め。個人的には「なかお」の方が上かなぁ。
ハツ好きのバウワーさんが串を頼んでくれました。
(大ぶりなのと普通サイズと。大きい方は希少な鶏のハツらしいです。)
このハツ、相当なレベルです。「なかお」は刺身が絶品、ここは焼きが絶品、ってとこでしょうか。あえて、刺身どうし、焼きどうしで比較したくないですね。ハツの名店としてこの両店をキープしておきたいので。
焼き鳥以外の鶏メニューもかなり美味しいです。この店では「播州百日鶏」という鶏を使っているそうです。うまく言えませんが肉が一味違うように思います。
あと、ピーマンの肉詰め、シイタケの肉詰めなどもいただきましたが、まぁうまいですわ。今度自宅で妻に合い挽きではなくて鶏ミンチでやってくれってリクエストしたくなりました。
入店直後に注文しておいた釜めしが炊き上がってきました。40分はかかるらしいので、仕上げの時刻を指定します。
こりゃうまい! 何杯でもおかわりしたくなります。是非〆にはご注文を。
さて、激賞の「神戸つくねや谷町7丁目劇場」ですが、ひとつだけ難点を。
それは日本酒の値段が高い! デフォルトで一杯¥1000と思ってください。一人で三杯飲んだら¥3000。もうちょっと何とかならないですかね。
確かにレアものの「十四代」の生酒とか、、、
坊さんの大好きな未開栓のものでしたが、¥1000以上します。これで「一杯」ですから、かなり高い。「ととろ」がいかに安いか、、、
(保存具合を含め、日本酒の扱いは良し。でも、升で受けてるのに、ほとんどこぼしてくれない、、、)
さらに、「醸し人九平次」、「醴泉」、「くどき上手」などをいただきました。
日本酒のラインアップはなかなかなもの。間違いなくいい酒を集めています。他には「磯自慢」、「秋鹿」、「東一」などなど、そうそうたるラインアップ。燗酒に新潟の「緑川」を置いているあたりも好感度大です。
日本酒の割高感を差し引いても、「神戸つくねや谷町7丁目劇場」、再訪必至の店です。口コミではありますが、「焼き鳥屋が認める焼き鳥屋」だけのことはあります。
是非一度はご来店を。(白肝の入荷を確かめてからのご来店をおススメしま~す。)