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酔生夢死ってわけでもないけれど、、、日々雑感

「フリューゲル久住」 / 臼杵石仏

2019年11月10日 | 旅行記

先日(11月)の連休に、来福した妻と、大分県竹田市久住(くじゅう)にあるリゾートホテル「フリューゲル久住」に一泊してきました。

(ホテルのエントランス・レストラン棟の中庭にあるデッキは、挙式のバージンロードにもなるようです。)

人里離れた広大な敷地に広がる「フリューゲル久住」、全10棟は離れ形式で広い露天風呂付き。

久住高原の四季折々の美しい自然の中、夜には満天の星の下、炭酸水素塩泉の温泉を堪能できます。

 

ホテルでゆっくりと温泉を楽しむ計画なので、道中、ちょっとだけ観光を。

「九重❝夢❞大吊橋」。

(「九重」は「ここのえ」と読みます。)

平成18年(2006年)オープン。長さ390m、高さ173m、幅1.5mの大吊橋は歩道専用、つまり観光専用の吊橋です。

200台以上収容の駐車場はそこそこ埋まっていて、大繁盛しているようです。

(看板前は人気の写真スポット、人が多くて看板が見えません。)

チケットを買って入場すると、すぐに無料記念写真を撮ってくれます。

(これは案内看板で、写っているのは、知らないご家族です。)

ミニサイズは「渡橋証明書」を兼ねていて無料、写真を大きくしたものは1300円の有料。

渡る前に橋の全景を見ると、こんな感じです。

(よくもまぁこんな巨大な橋を造ったものです。)

いざ出発、、、これだけの巨大建造物ですから全く揺れないと思ったら、これがかなり揺れます。

(中には、軽い悲鳴を上げながら手すりを離せない人もいます。)

なかなか揺れに慣れない中、紅葉を始めた鳴子川渓谷の原生林を望みます。

おそるおそる橋の真下も撮ってみました。

(こわっ。)

橋の中央あたりでしょうか、説明板がありました。

総工費「19億円」と書かれていますが、とある方の情報によると、あっという間に元を取って、今やかなり儲かっているそうです。(笑)

渡り切ると、反対側からもアプローチできることが分かりました。

(こちらの看板で写真を撮っている人はほとんどいません。)

こちら側には、大吊橋と関係のない、ちょっとした売店というか休憩所があります。

(売店前の布袋さん。)

今年初めてのコスモスを生観賞。

売店は少し登った所にありますので、大吊橋や、三俣山、涌蓋山など雄大な「くじゅう連山」を遠望することができます。

さて、もう一度橋を渡って帰ります。

左側通行ですので、帰りは反対側の景色を楽しむことができます。

「日本の滝百選」にも選ばれた「震動の滝」の「雄滝」と「雌滝」。

揺れには全然慣れませんが、勇気を振り絞って、足元の金網から透けて見える渓谷を撮ってみました。

「天空の散歩道」の名の通り、絶景を楽しむことができますが、揺れとあまりの高さにお尻がキュッとなり続けました。(笑)

昔、徳島の祖谷渓の「かずら橋」を渡った時はビビりまくっていた妻が、今回は橋の上から外にスマホを出して写メを撮っていたのには驚きました。

渡る前に撮ってもらった写真を探しに行ってみると、ありました。

(このまま年賀状になりそう。)

有料の方はパスして、無料の渡橋証明書のみをいただいてきました。

お土産物屋さんには地元の産物がいっぱいあって、なかなか楽しかったです。

(こちらの2品を購入。妻は原木シイタケ(乾物)も買っていました。)

「九重❝夢❞大吊橋」は、絶景、意外な揺れ、巨大建造物など、いろいろな種類の感動(?)を同時に味わえる、何とも言えない面白さがありました、、、一度渡ってみてはいかがですか、おススメですよ。

 

昼食は、ホテルでの夕食に支障のないように軽めにしようということで、そばを。

玖珠郡九重町の高原の一軒家、「風来坊」。

(「フリューゲル久住」のサイトで紹介されていました。)

一軒家なのにお客さんがどんどん入ってきて、しばし待ちました。

待ちながら、注文やお会計の声を聞いていると、どうやらメニューはシンプルなようです。

順番が来ました、店内は驚くほどゆったり。

(最高の状態でそばを出すためにはこれくらいの席数が限界なのかもしれません。)

そして、メニューは2つ、しかも盛りが「並」か「大盛り」のみ。

(花瓶には、夏休みに産山村で見に行ったヒゴタイが。産山村はここから結構近いです。)

そばにこだわりがあることがすぐに分かった大将から、「そばを待つ間にこれ(わさび)をすり切ってください。」と、鮫皮のおろしと本わさび1カケを渡されます。

15分くらいでしょうか、「大盛り」そばが来ましたぁ。

(ちなみに、わさびは夫婦で交替しながら全力ですりましたが、すり切れず。(笑))

コシ、風味、見た目の美しさなど、とても美味しいそばでした。

当然ですが、薬味やつゆにもこだわりがあるようで、材料の産地などを説明したパウチが置いてありました。

産地は忘れましたが、わさびは辛さよりも香り優先、辛みは辛味大根(こちらはすった状態で出てきます)の役割だそうです。

食べ終わると、そば湯を入れに来てくれますが、すごくトロっとしていたので、聞いてみると、そば湯のためにわざわざ作ったそば湯だそうです。

ごちそうさまでした。

 

「風来坊」を出発するとすぐにこういう景色に。

(ススキと紅葉のコラボ。)

あとは「フリューゲル久住」をめざすだけですが、道中、「牧ノ戸峠」という所を通ります。

登山口にもなっているようで、レストハウスには本格的な登山客が集っています。

私たちはレストハウス周辺で紅葉見物です。

部分的に紅葉していました。

そして、夫婦恒例のご当地ソフトクリーム。

(かなりの名物なのでしょうか、結構な行列。)

4種類あります。

人気ナンバーワンの「高原ミルク」と、「ヨーグルト&ブルーベリー」をチョイス。

絶品でございました。

 

15時頃、「フリューゲル久住」に到着。

(翌朝撮影。スタッフに絵の得意な人が多いそうです。)

エントランス・レストラン棟にあるソファーでチェックインした後は、スタッフが運転するカートの後ろを車でついて行って、泊まる離れへ。

間口は写真程度ですが、中は縦長で、かなり広いです。

部屋の中。

(左がベッドルームになっている小上がり、右が8畳程度の和室。)

ハンモックが置かれているウッドデッキに出ると、右手に大きな露天風呂。

(庭を含めて全てプライベート空間です。)

炭酸水素泉の温泉(源泉かけ流し)を見るだけでテンションが上がります。

露天風呂側から部屋を見るとこんな感じ。

露天風呂は外気で冷めるせいか少しぬるめですが、同じ源泉の内風呂は少し熱め、外と内を交互に入るのが気持ち良かったです。

(内風呂から露天風呂へそのまま出られる扉があります。)

やっぱり温泉は最高ですね。

 

何度か温泉に浸かっているうちに夕食の時刻です。

レストラン棟まではぶらぶら歩いて。

残念ながら今晩は曇りのようで、満天の星空とはいきませんでしたが、人工の光のない一帯に、全面ガラス張りのレストランの灯りが浮かび上がって幻想的でした。

コースは九州の産物オンパレード。

(焼きたてのパンはおかわり自由。)

お酒は、ホテルオリジナルの白ワインにしました。

質・量ともに大満足のコースでした、ごちそうさまでした。

離れに戻った後、また温泉に浸かってから就寝。

忙しかった10月の疲れがすっかり取れて、リフレッシュできました。

 

翌朝、そろそろ日の出かなという時に、外に出てみました。

(何となく朝焼け。中央やや左に見えるのがエントランス・レストラン棟です。)

朝食前にも温泉。

(もう陽が完全に昇っています。)

朝食は、野菜たっぷりのスープと、フォカッチャのサンドイッチなど。

ボリューム抜群のフォカッチャの皿のココットにはキノコたっぷりのスクランブルエッグと厚切りベーコン。

フレッシュジュースも何種類かあって、私たちは2種類ほどいただきました。

食後は腹ごなしに「あひる池」を散歩。

「グー子」・「ガー子」と小屋に❝表札❞が出ていました。

(3羽目のあひるの名前は分からず。)

鯉の子どもか、小魚もたくさん泳いでいました。

この後、自分たちの離れを通り過ぎて散歩してみました。

山を眺めると、雲も切れ始め、青空がのぞいています。

チェックアウトは11時。

それまでまた温泉に何度か浸かってゆっくり。

たいへん快適に過ごせました、お世話になりました。

 

2日目は、せっかくなので、臼杵まで足を延ばしてみることに。

お目当ては、一度見てみたかった「臼杵石仏」。

臼杵石仏は国宝ですし、連休ですから、混んでいるかも、と思っていましたが、かなり空いていました。

チケットを買って入口へ向かう道。

ここでチケットをもぎってもらいますが、杖が置いてあるので、「そんなに激しい道なのか?」と心配して妻が聞いてみると、「大丈夫ですよぉ~。」とのこと。

さすが国宝です、きれいにルートが整備されています。

順路の案内が出ていますので、分かりやすいです。

まずは「ホキ石仏第二群」から。

(「ホキ」とは「崖」という意味の地名だそうです。)

保存のため、丁寧に屋根がかけられています。

観光客がほとんどいないので、ゆっくりと鑑賞できます。

順路案内。

散策路の雰囲気がすごくいいです。

(紅葉まではもう少し。)

「山王山石仏」。

「山王山石仏」は3体、センターは如来様ですが、特徴的な童顔で、「隠れ地蔵」とも呼ばれているそうです。

お顔が他の石仏と明らかに違うことから、住民が彫ったのではないかと言われているそうです。

散策路は一周800m、ゆっくり見ながら歩くと1時間弱、というところでしょうか。

(「ホキ石仏第二群」を振り返ります。)

そして、臼杵石仏の中心的存在の古園石仏へ。

こんな案内板がありました。

(特に投函はしませんでした。)

こちらが「古園石仏」です。

全てをフレームに入れることができませんが、全13体で、センターは大日如来様。平安後期頃の作。

以前は仏頭が落ちていて、長らく仏体下の台座の上に安置されていましたが、平成5年に修復され、仏頭も元の姿に戻されました。

(大きな写真パネルが説明のために置かれています。)

この古園石仏の建屋で後ろを振り返ると、「石仏公園」ののどかな景色が広がっています。

ぐるっと一周すると、最初の「ホキ石仏第二群」に戻って来ますが、ここに「観音水」という祠があります。

観音水の意味を分からずにいると、妻が「水の中に観音様がいる。」と見付けてくれました。

(確かに。)

念願の臼杵石仏を訪れることができて、夫婦ともども大満足。

お土産物屋さんの前の祠に仏頭が。

(どういうことなのでしょう、、、。)

 

さて、臼杵石仏を出発して、臼杵の中心地へ。

まずはちょっと遅めの昼食を。

たまたま通りかかった、「かわ村」というお店へ。

中は昔ながらの和の家。

(ラストオーダー時刻に近かったので、お客さんはほとんどいません。)

海鮮系の丼を注文。

(左は鮭とイクラの親子丼、右は天ぷらもセットになった御膳のミニ海鮮丼。)

さすが大分です、魚が美味しかったです。

ふぐのランチも考えましたが、ついでに立ち寄るようなお値段ではなかったので、今回はやめておきました。

 

プチ観光です。

「稲葉家下屋敷・旧平井家住宅」。

稲葉家下屋敷は、廃藩置県に伴って東京に移住した旧藩主の臼杵滞在所として明治35年に建築されたものだそうです。

各室内には生け花の小原流の作品がたくさん飾られていて華やかでしたが、それに負けないくらい、庭が立派でした。

庭にある飛び石をたどって行くと、「旧平井家住宅」に行けます。

(写真中央、人が歩いている所の更に奥です。)

「稲葉家下屋敷・旧平井家住宅」を出てすぐ、神社があったのでお参りしておきました。

(「八坂神社」。社務所は閉まっていました。)

次は、武家屋敷や古い蔵のほか、モダンな洋館などが立ち並ぶ、江戸時代から今に至るまでの歴史を感じることができる、「二王座歴史の道」へ。

小ぢんまりした街ですので歩いて観光できます。

大分銀行の建物が純和風でびっくり。

(街並み維持のためにこうしたのでしょうね。)

臼杵は、私たちが訪れる前日・前々日、「うすき竹宵」というイベントがありました。

「二王座歴史の道」を歩いていると、お寺やイベントスペースで、ポスターに写っているような竹のオブジェを片付けているところに出会いました。

「二王座歴史の道」です。

今と昔が同居している、「今も生きている街」という印象です。

(残念ながら逆光。)

石積み、漆喰、屋根瓦、、、現役の生活空間ですが、重厚な時間の経過を感じます。

「見星寺」というお寺の、味のある山門。

その横の電柱にはこんなのぼりが。

(「お寺で婚活」。「臨済宗のお寺 合同企画」だそうです。)

「二王座歴史の道」は歩いても10分とかからない感じでしょうか、ここから一筋変えて、「八町大路」(中央通り商店街)を戻ります。

こちらもなかなかのレトロ感で、ご当地の産物を販売しているお店がずらり。

次のイベントのポスターが貼られていました。

「竹」の次は「パン」のようです。

 

「臼杵城跡」。

登らずに麓から見物。

城に詳しいわけではありませんが、海と2本の川に挟まれたロケーションからすると、天然の水城だったのかもしれません。

戦国時代、大友宗麟により臼杵城の前身となる「丹生島城」として築かれたそうです。

 

これにて臼杵観光は終了。

ちょうどいい時刻となりましたので、これで福岡に帰ります。

鳥栖近くでちょっと渋滞しましたが、15時半に臼杵を出発して、18時過ぎに福岡に帰着。

(渋滞中に眺めた夕陽。)

「フリューゲル久住」と臼杵石仏、途中ちょっと紅葉見物、大満足の一泊旅行でした。

妻の次のリクエストは、大分県の国東半島の(時計で言うと)❝1時の位置❞にある「姫島」の「車海老」、、、なかなか考えがいのある難題です。

 

ちなみに、帰宅後の夕食は、「ふくや」さんの「鴨鍋」でございます。(笑)

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