54歳からの欧州一人旅と日々をつれづれに

思いつくまま時、場所を選ばず綴ります。

海外旅行記2007.8作成の冊子から 3

2011-04-17 10:49:40 | 『冊子50歳…』ツアー3含

《私流の旅》 
 人それぞれに目的、環境、健康、趣味と違うわけで私の場合、まず安全を第一に考え、その上で出来るだけ安くあげて回を重ねられるようにした。ホテル、食事、コンサート選びなどはあまり拘らず、チャンスがあれば少々高いと思っても後悔しないようにしメリハリをつけた。荷物を軽くし常に手元から離さず、航空機も行きは必ず手荷物にできる範囲とし、スイスで便利といわれるライゼゲペック(旅行者手荷物託送システム)も利用しなかった。疲れたら連泊してその町をぶらぶらしたり車窓を楽しむ日にした。(列車の利用には、土、日の確認、本数、終電には乗らない等に注意) そして楽しい旅にするよう積極的に語学力に拘らず話しかけた。咄嗟の事態が起きた時点での出費にも心の準備はしておいた。(幸い危険や事故は皆無)

*予算と持っていくお金、両替
・1回の予算は30万円前後。(特別の食事、お土産や買い物は除く) 初めは帰国後の写真代が3万円もしたり、海外への郵便料金が高かったりと予想外な出費があった。
・航空券が安く入手出来た時は、日本でするホテル予約や旅行日数を増やした。
・持って行く円の現金は予備に5万円位、日本で両替した現地通貨は旅行にもよるが5万円程度。トラベラーズチェック(T/C)とクレジットカードが使える時は割安なのでそちらを優先。
・日本での両替はレートに注目し安いときT/Cにする。空港、現地で円からの両替はしない。
・現地での両替はT/Cを銀行で現地通貨にする。よい銀行が見つかった時は多めに両替しておく。

*行くところをどう絞っていくか
・何といっても参考になったのは“地球の歩き方”。どんな町か、交通の便はどうか、町の地図は載っているか、ホテルは駅の近くにあるか、歴史は…と丹念に見比べて絞っていく。
・日ごろから今度はどこにしようか?と図書館を大いに利用し多くの方々の旅行記や音楽関連の本を読み、専用のノートに気になることは書き留めておく。
・ドイツ他各国の日本の観光局には地図をはじめたくさんの美しい無料の資料が揃っていたので頂いてきて参考にした。先日07/6月ドイツ観光局に行ってみたら以前と同様資料がいっぱいあった。

*行く時期と期間
・5月~6月が日は長く気候もよく全般的には適当といえるが秋も冬もすばらしい。4月~9月の旅行はあっちへ、こっちへと体力の続く限り動き回り、10月~3月はゆったりプランにする。
・期間は私には3週間が限界かと。飛行機内の12時間どうしても眠れないので、その苦痛を思うとせっかく行ったら長く滞在したいが、一人旅では3週間位がいろいろな面で安全だと思う。

*安くあげるために
・成田往復は京成特急を利用し行きは充分な時間をとり上野で乗る(帰りはスカイライナーのことも)。
・購入済みの鉄道パスで利用できない所は避ける。スイスの登山電車は桁違いに追加料金が高い。
・幸い私は食い道楽でないのでサラミ、生ハム、酢キャベツ、ポテトそれにビール、ワインで大満足。(帰国してからの冷奴、お刺身、塩鮭でお茶づけは格別)
・日本で予約するホテルは到着日と帰国日は必ずしておく、現地で探す日は目的の町に早めに着き比較する。(2000年以降は現地で探す苦労の割りに時間的にも価格的にもメリットがなく日本予約が増えた)
・格安航空券は逐一変わるので安いのが出たら即購入、それから行き先を練る事も。

*語学について
・はじめてドイツ語に触れたのは一人旅をしたいと思った50歳ごろ。代々木にあった「ハイデルベルク」というドイツ語教室で基礎的な文法の授業を受けた。週3回で1回が2時間弱の授業に1年位行ったが挫折、以後はラジオの基礎講座や放送大学のテレビ、公文の教室にも行った。サークルを探し仲間入りした事もある。今は亜細亜大の聴講生になって5年目だ。とにかく細々続けてこられたのは毎年クリスマスに近況報告を兼ね日本のクリスマスカードに手紙を添えお世話になった方々と文通を続けたからだ。
・旅行しながらドイツ語の勉強をするのだ!”といつも思っている。日本でいくら授業料を払っても続きそうもない。だから旅行中に出まかせでも構わず何でも話しかける。すると相手は、ニコッとしてからべラベラ始める。おおげさに“ドイツ語が上手だ、どうやって勉強してるの?”と聞かれ“ラジオだけ!”と答えると、“何の先生なの?” と。“え?普通の主婦です!”というと、また驚いたゼスチャーをしてみせて分かりやすく説明してくれてそこからいろいろと発展もした。
・一人旅は何が起きても自分で解決するしかないのだから(私は英語が全くダメ) 緊急時の会話をコピーし、いつも取り出せるようにしておいた。(幸い一度も見ることはなかった)
・最低限の会話は必要だが欲張らなくても、1回毎に力はついて出まかせ語が出てくるようになる。
・地名を直ぐ読み取れるように、プランするとき繰り返し書くと役に立つ。

*ホテル予約と現地での部屋探し
・ユーロの高騰と加齢で日本での予約が増えたが、出来るだけ予約は少なくし日程を臨機応変に変えられるようにしている。(がんじがらめでは一人旅の魅力は半減する)
・到着日とその翌日は連泊にし、初日は駅のインフォメーションでゆっくり相談する日にする。
・帰国日前日は必ず発着地の近くに予約しておく。
・中間の予約は飛び飛びにし、なるべく連泊する。(不都合が起きて予約の取り消しなどの事態になった時、件数が多いと面倒)目的にもよるが2連泊の後、現地で探すパターンで。
・日本での予約は、最近は旅行会社HISで航空券、鉄道パス、ホテル共で利用している。
・現地の部屋探しは、「地球の歩き方」が頼りだが駅近くに“空室あり”(Zimmer Frei)の表示をあちこちに見かけるので、部屋を見せてもらい感じが良く料金が気に入ったら決める。シャワーが無くても共有の大きなバスがあって独り占めできたり、眺めを優先したことで思わぬ感動も味わった。朝食は付いているところにするが、早朝に出発予定のときは断って料金を引いてもらうこともあった。旅行する時期・イベントの有無・町の選び方に気をつけて行けば、現地のインフォメーションにも情報はたくさんあるし旅行者に慣れているので言葉の問題も少ない。大事なことは現地に早く着くゆとり時間だ。適当なものが無いときは駅のコインロッカーにリュックを預けて、気に入ったものを探す。駅に近いこと以外にも教会の鐘の音、川べり、旧市街などとせっかくその町に泊まるのだから優先順位は変わってくる。現地で探した宿の方が、日本で予約した「HOTEL」より断然思い出が深い。

*トーマスクック時刻表・地球の歩き方・H.I.Sの利用
・トーマスクック時刻表は慣れればとても簡単で便利だ。年4回出ているようだが大まかなプラン作りに最新版の必要は感じなかった。手持ちの版でコースの目安がついたら図書館の最新版で確認して変更が大きい時は買う。必ず必要部分だけを国ごとに切り取って持参する。(細かいプランは現地の鉄道インフォメーションに限る。駅構内に無料の時刻表もあったりする)
・地球の歩き方は本当に助かった。この本を頼りに旅行してきたとも言える。これでプランの仕上げをして、必要部分を切り取り土地ごとに、さらに国ごとにまとめ封筒に入れて使い易くする。 2000年頃までは、安宿探しにとても役立っていたが(利用者の声なども載っていた) 最近は宿の情報は減ってしまった。 でもこれほど私にとって有難い本はない。 切り取って持ち歩いた紙面には、そこでの事がいっぱい書き込まれ、握り締めていたこと、役だったことを思い出す。
・H.I.Sを最初に利用したのは1991年2回目の旅行だ。産声を上げたばかりで、新宿駅から15分位の青梅街道沿いSKビル8階にあった。エレベーターを出てすぐ前の部屋に入ると、若い声がいっせいに“いらっしゃいませ!”と迎えてくれたことを思い出す。最近はホテルの空き状況から、その場所まで目の前で答えを出してもらえるし、何より鉄道パスで国境を超える時に必要になるデリバリースタンプを無料で事前に押してくれたのは助かった。ユーロ圏が広がりこの心配は減ったのだと思うが、ドイツのパスに続けて同日に、チェコのパスを利用したいプランの時は心強い

*食事
朝食は安い宿でも簡単なものが付いていて大満足の朝食が多かった。昼食は地元の人で流行っているインビス、スタンド、公園のベンチ、おいしそうな物を買って宿で休憩を兼ねる…などさまざま。 夕食はスーパーで食料を調達し、宿でくつろぎながら、お金の計算、明日の予定、日記、テレビ付きの宿なら見たりしてビールを飲みながら。 ミネラルウォーターだけはいつも持ち歩いた。

*買い物
自分用には荷物にならず帽子に付けられる「その地の名入りのバッチ」が多い。額にきれいに並べて飾ってあるのをスイスで見てからは、あちこちで買っては帽子に付け “ここを旅行してきたんです!” と話題にして重宝した。 最後にリュックにしまい帰国した。 始めはどこに行ってもかわいい小物などが欲しくなって荷物を増やし苦労したが、後半はレートも悪く、体力もなくなり買う物は減った。あらかじめ日本から捨てられる靴や衣料で行き、新品に買い替えると良い思い出品になる。最後の日は買い物に適当な町を選びショッピングを楽しんだ 空港では残金整理やカードで免税店を利用した。






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