テノフォビルの副作用を改善した薬として登場したくすりです。
腎臓や骨に対する副作用が少ないことから、長期に内服する患者さんへ有効性がアップすることが期待されています。
以下ギリアドのホームページからの抜粋です。
「ベムリディの基本的特徴-作用機序と高い有効性-」
ベムリディ(TAF)は、テノホビルのプロドラッグです。従来のテノホビル製剤と比べて肝臓へ効率的にテノホビルを移行するようデザインされ、全身へのテノホビル曝露量を減少させることで、副作用の軽減を目的とし、開発されました。
ベムリディは、腸管から吸収された後、代謝されることなく門脈血に入り、初回通過時に約65%が肝臓へと取り込まれます。肝臓に取り込まれたベムリディは、肝臓内でテノホビルに代謝され、さらにテノホビルが活性体へと代謝されて効果を発揮します。
日本人を含む国際共同第3相臨床試験では、HBe抗原陰性のB型慢性肝疾患患者425例を対象に、ベムリディ群とテノホビルジソプロキシルフマル酸塩(TDF)群の2群で有効性および安全性が比較検討されました。
その結果、48週時点でベムリディ群では94.0%、TDF群では92.9%の患者にHBV DNAの陰性化がみられ、ベムリディのTDFに対する非劣性が認められました。
非劣勢は、比べた薬で比較した内容が悪いってことはないよって言う意味になります。両者の効果は同等とも言えます。