熱くなるまで？

今のところ、お灸をご紹介したどなたにでも格別
の効能が見られるようです。　改めて昔から伝
わる療治法と、それを現代に生かされた沢田先
生のご尽力に感謝の念が湧きます。

優れた効能のお灸ですが、唯一と言って良い欠
点があります。　それが「熱さ」です。　肌の上に
もぐさを載っけ、それに火を点けようというんです
から、元々熱いものです。　これを回避するのが
八分灸です。

この八分というところが問題で、皆さん火の回り
が八分の時だと思われるようですが、それは違
います。　もぐさは外側より中への火の回りが良
いので、外で八分なら既に火は肌に迫っている
状態です。　そりゃ熱いでしょう！

外側は指の脂や水で濡れていることもあり、中
よりも遅れるのでしょう。　外側で見て真ん中く
らいに近づいたらつまむ準備に入り、ほんのり暖
かさを感じたら声を掛けます。　こうすると、軽く
ピリッと熱さを感じるくらいでお灸を楽しむことが
できます。