ホンダ「NR」…、今でもこのバイクが登場した時のことはよく覚えています。
とにかく衝撃的でしたからね。(笑)
この「NR」が登場したのは1992年。
もう24年も前のことになります。
いやぁ〜、ボクも年をとる訳です。(笑)
「NR」は「楕円ピストン」を採用した画期的なレーサーモデルで、ホンダのフラッグシップモデルでした。
価格も当時としてはかなり高額で、5,200,000円(税別)。
チタンやカーボンをふんだんに使用しており、後方排気や、倒立フォーク、リアの方持ちサスなど、
なんやかんやが新しいものでした。
さらに何と言っても凄かったのはエンジンで、
その内容は、水冷式4ストV型4気筒DOHC8バルブで排気量は747cc。
最高出力は標準の77psとフルパワー仕様で130ps、
6速MT、当時としては画期的な電子燃料噴射式(ホンダPGM-FI)との組み合わせで、
4輪では既にあった可変バルブ「HYPER-VTEC」が採用されていました。
目玉は「楕円型ピストン」の採用で、これ自体はWGPで1981年から試験的に使われた「NR500」の進化版です。
吸排気を多くすることが出来、パワーを出しやすかったのですが、
構造上、機密性の問題を抱えており、なかなか市販化されることがなかったものを、
形状のリファインにより量産することが可能となったものです。
販売は300台限定というカタチでしたが、登場と同時期にバブルが崩壊したことで、
予約のキャンセルが相次ぎ、売れ残るという悲しい事態になってしまいます。
今更買える訳でもないので、知っても仕方ないですが、
一応、タイヤサイズはフロント130/70ZR16、リア180/55ZR17。
ガソリンタンク容量が17リットルで市街地での平均燃費は約18km。
1回の給油で走れる航続距離が約300kmという計算になります。(笑)
一般的に日頃見かけることはまずありませんが、
たまにショーウィンドウごしに飾ってあることがあるくらいですね。
大型中古店で、まれに販売されてることがありますが、
そのほとんどは未使用車です。
まぁ、売れ残りと言ってもいいですね。(笑)
さらに残念ながら2005年を持って部品の生産も終了していますから、
いろんな意味でこれから購入することは賢明ではありません。
ある意味、世界のホンダの技術力を見せつけた1台ということで完結されたバイクだった気がします。
昨年販売された「RC213V‐S」もそうですが、
市販車として売られること自体が驚きだったりするバイクですね!(笑)
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