
2000年を超えた辺りから本国アメリカで空前の「ハーレーカスタム」が、有名ビルダーの手によって製作され、人気を呼ぶ様になったのを見たか!見てないか!は、さておき、
ホンダから、そんなカスタムされたハーレーダビッソンにそっくりの「アメリカンクルーザー」を、2010年から登場販売されてたのが、このホンダ「VT1300CX」です。
もうデザインはこの手のモデルが好きな人にはたまらないルックスで、ロー&ロング、特にエンジンから前側が極端に長い、ある意味「完璧なカスタムデザイン」が特徴となっています。
もちろん国内のみならず海外での販売を主軸として開発されたものだったのですが、ちょうど同時期(2010年〜)のハーレーもユーザーが求める「カスタム風のモデル」をどんどん追加して
販売してたので、当初ホンダが思ったほど海外では売れませんでした。結果的には最終モデルが2015年までとなってて、そのまま後継モデルは登場せず、廃盤となってしまいます。
全くの余談ですが、ちなみに元タレントの島田紳助さんが、当時この「VT1300CX」に乗ってたことがありました。(笑)
また、このモデルを最後に国内で「アメリカン」と「クルーザー」とを、ある程度分かて考えるようになります。それを証明してるのが、現在売られてるホンダ「レブル1100」の存在で、
もう、お分かりかとは思いますが、この「VT1300CX」とはコンセプトが大きく違い、国産独自のスタイルを確立した「クルーザー」と言う位置付けで設計されていますよね。(笑)
結局このブログで何度も書きましたが、この手のハーレーに思いっきり寄せたモデルは「一時の流行り」で終わっています。何故ならある時期からハーレーと比較される様になったからで、
現在は年配のライダーが多い事もあり、ハーレーダビッソン乗りがライダー比率でも半分近い人口を占めてる中「国産のアメリカン」とされる車両は、ハーレーダビッソンの偽物だとか、
ハーレーダビッソンが買えない貧乏人が乗るバイクだとか「変なケチ」がつきまくってて売れないんですよね。この1300ccのV型エンジンを誇る大型クルーザーの「VT1300CX」ですら、
そこに関しての見られ方は同じです。確かにそう言った「偏見」を除けば、新車価格140万円で買えてたので、ハーレーよりかなりお得と言えます。もちろん性能も抜群ですしね。(笑)
で、この「VT1300CX」の詳細なスペックを見てみますと、まずエンジンは水冷式4ストV型2気筒OHC3バルブで、正式な排気量が1.312cc、最高出力は54psで、車重は313kg、
最大トルクが10.5kgとなっています。また駆動はシャフトドライブが採用されており、キャブはフューエルインジェクション(PGM-FI)で、ホイールサイズがフロント21インチ、
リア18インチで、非常にシート位置が低く足付き性は抜群です。さらにガソリンタンク容量が12リットルで、市街地での平均燃費が大体20km、満タンからの航続距離が約240km
と言う計算になります。見た目のスタイルを優先してるので思った程のタンク容量がないのですが、カスタムされたハーレーダビッソンにはもっと小さいタンクが搭載されるケースがあり、
実用性より、確実に見た目と言ったアメリカンならではのカスタムが見て取れる部分でもあります。で、もちろんこのまま乗ってもカスタムバイクに見えるのですが、
現在でも、ある程度の社外パーツが揃ってて、今からでもより深掘りしてカスタムする事も可能な様です。もしかしたらペイントカスタムもカッコよくなるかも知れないですね。
最後に「VT1300CX」の現在の中古市場を見てみますと、大体安いもので80万円あたりから、高いものだと150万円前後で散り引きされています。売れなかった割にまあまあしますね。(笑)
で、その価格差は状態の良さと年式にある様で最終に近いモデルになる程、高額化してる感じです。さて、そんな国産アメリカン?とされてるカスタム風の「VT1300CX」でしたが、
いかがだったでしょう!(笑)
速度は出ないけど鼓動感はあってコレ一機の為にちゃんとエンジン作り込んであって凄いですよね
思えばこの「VT1300CX」が販売開始された時、
衝撃を受けました。(笑)
もちろん見た目にですが、ホンダもこんなモデルを出すのか!
って思った記憶があります。
性能に関してはレビューを見ただけなので、
実際に乗ったことがない為、体感したことはないのですが、
なる程、良い感じに作られていたんですね。
特にエンジンは独特の特徴を持ったものだったんですね。
ロングストロークのV型エンジンは、やはり鼓動にある気がするのですが、
そこが良いってライダーに受け入れられてる傾向は、個人的にも感じます。
いつも、なる程の情報ありがとうございます。