カワサキ「ゼファー400」に続き、ホンダ「CB400スーパーフォアー」が登場し、
ヤマハからも1993年にやっとこの「XJR400」が登場します。
コンセプトは全く同じで、かつて人気車種だった「XJ400」を彷彿させるネイキッドバイクです。
レーサーレプリカが徐々に衰退し始め、新たにこの手のネイキッドが人気の中心になっていたので、
ヤマハとしても対応馬を出す必然性があったんですよね。
搭載されるエンジンは新開発されたもので、
空冷式4スト並列4気筒DOHC4バルブで排気量は399cc。
最高出力が53psで6速MT、機械式キャブとの組み合わせです。
「ゼファー400」と同じ空冷式エンジンを搭載していたのですが、こちらは新開発エンジン。
なめらかで完全に質が違うものでした。
ただし、初期モデルに関しては、劣化と共に変なメカノイズが出るという現象があったようです。
で、初期モデルのガソリンタンク容量が18リットル、市街地走行での平均燃費は約20km、
1回の給油で走れる航続距離が約360kmという計算になります。
タイヤサイズはフロント110/70ZR-17M/C(54W)、リア140/70ZR17M/C(69W)。
モデルチェンジ以降は、ガソリンタンク容量が20リットルとなり、
リアタイヤが150/70ZR17M/C(69W)に変更されます。
「ゼファー400」や「CB400スーパーフォアー」と比べると若干座面高が高い感じで、
車体自体も大きく見える気がします。
また、1998年にフルモデルチェンジがなされ、最終モデルで2008年まで生産されていました。
素性も良く、人気も高かったモデルなので「CB400スーパーフォアー」同様に、
インジェクション化され再販されればいいバイクだと思うのですが、
現在のところ、そんな感じはないようです。
逆に大型の「XJR1200」に関しては今も進化を続け「XJR1300」となり販売されています。
ヤマハのバイクは見えないところの作りがしっかりしてて、
性能的には良いバイクが多いのですが、常にホンダの2番手という位置で甘んじてる感じですよね。
本当は「SR400」と共に長く作られるバイクであって欲しかったですが、
400ccクラスが人気を失ってる今ではそれも難しいんでしょうね。
なんとも残念な感じです。(笑)