
ハーレー中心で愛好者が多い「アメリカン」ですが、
残念なことに、売れるのはハーレーばかりで「国産アメリカン」の売れ行きはここ数年ですっかり低迷続きとなり、
現在では、ほとんどのモデルがカタログから姿を消してしまいました。
なんとスズキには、もうアメリカンタイプすら存在しない状況です。
なので、従来のハーレーを模倣したスタイルのものは全く売れなくなり、
新たな試みとして、ホンダからは「レベル」シリーズ、ヤマハからは新たに「ボルト」シリーズのような、
新しいフォルムのアメリカンタイプが登場しています。
しかしボクら世代としては昔からあった「ドラッグスター」や「スティード」が懐かしいです。(笑)
この状況はどうして起こってしまったのか?
90年代には、かなり人気があった「国産アメリカン」だったのに、
すっかり低迷した原因は間違いなく「大型バイク」へのシフトが考えられます。
中型バイクで乗るしかなかった時代(限定解除時代)はハーレーに偏らず、
うまい具合に国産に目を向けてたのに、教習所で大型免許が取得出来るようになり、
みんな大型バイクを乗るようになった事で、なぜかハーレーばかりが売れて、
肝心の「国産アメリカン」は蚊帳の外に追いやられてしまった事が要因と考えられます。
また、世間でアメリカンはハーレーが「本物」で国産は「偽物」と見る傾向があり、
「国産アメリカン」は、ハーレーに乗れない人が乗るバイクと見られる事も大きな原因になってる気がします。
これ、昔から不思議に思っていたのですが、
ヨーロピアンの場合、例えばドカティが本物で、国産ヨーロピアンは「偽物」とは誰も思わないのに、
なぜか、アメリカンに関してはハーレーだけが本物? 個人的にはよく分からなかったりします。(笑)
多分ですが、そもそも「国産アメリカン」をハーレーのデザインに近づけすぎた事が間違いで、
世間の意識は「アメリカン=ハーレー」という意識が高いんでしょうね。
個体の個性を持つ、ヤマハ「V-MAX」がここまで続いた事を考えると、ついそう思ってしまいます。
個人的にはハーレーより性能の高くて安いという「国産アメリカン」のイメージがあるので、
今の現状はちょっぴり残念です。(笑)
何かもう一手を駆使して、新しい「国産アメリカン」を復活させて欲しいものです。
せっかくのジャンルにハーレーだけじゃつまらないですからね!(笑)
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