
かつて、ホンダが誇る「V型4気筒」400ccエンジンを搭載したモデルといえば「VF400Fインテグラ(NC13)」〜「RVF400(NC35)」までを全て語らなければならないのですが、
今日はそんな流れの中でも中間に位置するモデル「VFR400R(NC24)」のご紹介です。初期型となる「VF400F(NC13)」から数えて3代目のモデルで、登場が1987年からで、
最終モデルで1988年まで生産されてたモデルとなっています。1つ前のモデルが「VFR400R(NC21)」で、次の後継モデルが、後々名車として語られる「VFR400R(NC30)です。
で、まず、ぱっと見の見た目ですが、初期モデルとなる「VF400Fインテグラ(NC13)」は2世代目の「VT250Fインテグラ」にそっくりなデザインとなっており、大半のライダーが
姉妹車と勘違いしてた記憶があります。なので峠などを「攻めるバイク」と言うより優秀なエンジンを搭載した街乗りバイクと言ったイメージが、何となくありました。
また、そこから2世代目の「VFR400R(NC21)」へとモデルチェンジするのですが、ここで一気に「レーサーレプリカ」のイメージに変更されて、どちらかと言うと峠を攻める
そんな使われ方に変わって行き、それに合わせて社外のメーカーからも多くのカスタムパーツが販売されてた事を思い出します。この時代になると既に初期の「CBR400R」が登場しており、
4スト並列4気筒400ccエンジンからなる「レーサーレプリカ」も本格的なものへと進化していたのでですが、個人的なイメージとしてはこっちの「VFR400R(NC21)」の方が、
スポーツバイクにプラスして「高級車」と言う印象がありました。そしてその次に今日の主役である「VFR400R(NC24)」となるのですが、見た目は先代モデルと「あまり変わらない」
そんなイメージですが、実は、よ〜く見るとリアがプロアーム化(方持ち)に変更されてて、マフラーはステンレス製で後方排気に近いほど上に上がってる仕様じゃあありませんか(笑)。
また鈴鹿8時間耐久レースでは既にホンダワークスでは、当時の大型スポーツ最強である「VFR750」が使われており、そこからのフィードバックが随所にあった事がよく分かります。
なので同年の追加カラーとしてロスマンズカラーが登場します。で、まずこの「VFR400R(NC24)」詳細なスペックを見てみますと、エンジンは水冷式4ストV型4気筒DOHC4バルブで、
正式な排気量が399cc、それまでのカムシャフトはチェーンからホンダお得意となる「ギアトレイン式」に変更され、最高出力は400cc MAXの49psで、最大トルクが4.0kgとなっていました。
またフレームはアルミ製のダイヤモンド式で、スイングアームもアルミ製のプロアーム式を採用、随所に軽量化が図られる事でアルミパーツが多く使われており、車体重量は乾燥で183kg、
ホイールサイズはフロント16インチで、リアが18インチ、フロントフォークは成立式で、もう1つの大きな特徴としてこのモデルから前後の「シートが分割式」になります。
カラーリングは基本モデルでトリコロールが使われてて、見て直ぐにホンダのオートバイだと分かる感じでした。ただカウル形状がまだレーサーの様な、グラマーでボリュウミーでは無かった
ので初期モデルから言えば随分「レーサーレプリカ」風ではあったのですが、後に出る「VFR400R(NC30)と比較しちゃうと、どことなくスポーツツアラー感がり、まだ完璧とは言えません。
まぁ、ここはかなり個人的なイメージが含まれていますが、それでも走りに関しては一気に向上した感があり、エンジンだけが優れてた印象から、走りの鋭いものへシフトしたイメージでした。
また当時は1年でコロコロとモデルチェンジを繰り返してた時代だったので、この「VFR400R(NC24)」に関しても2年間だけの販売となっていますが、決して売れなかった訳ではなく、
時代に合せて次へと進化したと言う経緯です。更に当時の前哨戦となる鈴鹿4時間耐久レースに多くのプライベーターチームがこの「VFR400R(NC24)」を使っており、
まぁまぁ良い感じの成績を収めています。今考えればまだ発展途上中のモデルと言えますが、当時は最先端を行くマシンの1つとして見られていたんですね。で、最後に中古市場を見てみますと。
大体安いもので60万円あたりから、高いものだと120万円前後で取引されてる様です。価格としてはやはり人気の「VFR400R(NC30)と比べ安い価格帯となっていますが、
それでも100万円以上する車両も出始めています。とにかく見た目はまだまだですが、エンジンは今じゃ作れない優れたV型4気筒を搭載していますから今後もっと値が張るモデルとなるかも
知れません。さて、そんな3世代目の「VF」となるこの「VFR400R(NC24)でしたが、いかがだったでしょう!(笑)
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