地方で工業高校出身のボクの場合、16歳になれば「学校に無断」でバイクの免許を取得し、
夜中に暴走行為をしてる奴もいれば、近所を原付で乗り回してる人も沢山いたんですよね。
時は80年代前半、そうゆう時代でもありましたが、
他でも「10代の若い世代」はそんなバイクとの付き合い方をする人が多かったし、
それが刺激的で、ボクなんかもバイクに興味を持つキッカケになった気がするんです。(笑)
どこか「バイク=悪い」ってのが基本にあって、それを実行することで「カッコいい」という意識が生まれてた感じです。
これは異性に対してのアピールではなく、同性の人たちに対するものだったと思います。
男同士でバイクを熱く語り、学校に無断でバイクに乗るという「スリル」を楽しんでいたんですね。
今考えれば、この発想ってある種「早く大人になりたい」って欲求の現れで、
隠れてタバコを吸ったり、酒を飲む行為と同じだったと思います。
工業高校だからという訳ではありませんが、とにかくボクの周りにはそうゆう連中が多かったです。
ボク自身も少なからずそうでしたしね。(笑)
大人から悪く思われる行為を、思春期という事もあり意図的にやっちゃう。
バイクに乗ることは「その中の1つ」だったように感じます。
本当の意味でバイクが好きになったのは、それより後々の話で、ボクの場合は18歳で中型免許を取得した後のことです。
大学生や専門学生ともなれば、普段の足としてもバイクは有効だったし、
中型バイクであれば、公共機関を使わずに「地元へ帰省」する事も出来ましたから。
で、今から当時のバイクを振り返ると、一番に思うのはまだまだ「発展途上」にあったんだって事です。
1年経てば同じバイクの新型が直ぐに登場し、それが全く違うスタイルや仕様で出てくるんですよね。
これは間違いなくメーカー自体も、まだバイクを「模索をしてた」からだと思えます。
特にホイールサイズなんて凄くて、最初は18インチ→それから16インチ→最後が17インチ、と言った具合に、
基本的な改善が多くなされていました。しかも短期間の間に。
多分ですが、その辺りがほぼ、今の原型にあたるバイクまで上り詰めるのは「80年代後半」になった頃からだと思われます。
レーサーレプリカの集大成モデルや、いわゆる最新ネイキッドバイクの登場などがそうです。
バイアス系のタイヤが、ラジアル系に代わり、低いセパハンが法律で許可されたり、
フレームの強度やコンパクトなエンジンの開発もこの頃で固まってきます。
結局、今のバイクとの違いはスタイルと、インジェクション化された事ぐらいです。
当時のバイクだって戦闘力は十分だったし、素材の見直しで軽いバイクは徹底して軽く作られていました。
中型バイクになりますが、例えば89年モデルのホンダ「CBR250RR」と現在の「CBR250RR」を比べると、
素材的には89年モデルの方が贅沢に作られていますし、高回転型のDOHC4バルブ4気筒エンジンが搭載されています。
かたや、新型の「CBR250RR」は、安価な素材を上手く使いスタイルが今風でコンピュータによる電子制御が新しいだけあって素晴らしいです。
時代の流れで「着眼点」が違う事が分かるのですが、
どちらも、それぞれ優れているという事です。
実際、この2台をサーキットで競わせれば多分、いい勝負じゃないでしょうか。
今日は、こんな昔のお話を!(笑)
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