Good Frlend!(motovlog)

個人の好きなことを書くブログです。

間(はざま)にあったスーパースポーツ?ヤマハ・YZF1000Rサンダーエース。(番外編vol.3633)

2023-06-16 10:21:44 | 日記

ヤマハのいわゆる「スーパースポーツ(SS)」と言えば、あの「YZF-R1」が思い浮かばれますが、まず1990年台の中盤まで生産されてた大型レーサーレプリカ

とされてた「FZR1000」と、初代「スーパースポーツ(SS)」となる「YZF-R1」の間にこの「YZF1000Rサンダーエース」と言うモデルが1996年〜1997年

の2年間だけ海外輸出モデルとそて存在していました。しかし、この「YZF1000Rサンダーエース」の立ち位置は非常に曖昧で、それまでの「FZR1000」の様な、

いわゆる大型レーサーレプリカでも無いし、かと言ってそのままレースシーンを席巻する様な大型の「スーパースポーツ(SS)」でも無かった「非常にジャンル

分けの部妙なモデル」でもありました。また、その出立から国内では大型「スポーツツアラー」と思われてる節もありますし、今でもよく分からないモデルとして

存在してたりします(笑) ただ、この「YZF1000Rサンダーエース」が登場した時は、ヤマハの「フラッグシップモデル」とされており、当時の技術の全てを

盛り込んだ「優れたモデル」であった事は間違いない様です。と言うことで、まずその仕様(スペック)を見ていきますと、エンジンはクランクケースを除いて

他は全て新設計された、水冷式4スト並列4気筒DOHC5バルブで、正式な排気量が1.002cc、最高出力は145psあり、最大トルクが11.0kg、車重は乾燥重量で

199kg、ガソリンタンク容量が満タンで19リットル、市街地での平均燃費が大体17kmと言ったところでした。エンジンに関しては「最後の5バルブ」を搭載した

ものになり「YZF-R1」以降に関しては4バルブへと変更される事になります。またトランスミッションは何故か5速MTで、機械式キャブを搭載、ホイールサイズは

前後ともに17インチでラジアルタイヤが純正で履かれていました。結果的にはヤマハワークスとしてこの車両をメジャーレースなどで使用しなかった為、いわゆる

純粋な「スーパースポーツ(SS)」とはならなかったのですが、このマシンからのテイストは初代の「YZF-R1」へ多く反映されることとなります。特に当時の

ライバル車としてた、ホンダ「CBR900RR」の存在を強く意識して設計されており、軽量でハンドリング性能の高いモデルを目指した感じだったそうです。また

国内での販売業績がパッとしない中、ヨーロッパ圏の一部では比べ非常にウケが良く、偏ってはいましたがそこで多くのライダーに乗られていました。なので海外

では一部に限定して2001年まで売られていた様です。まぁ、今から考えてみれば2000年以降に始まった「スーパースポーツ(SS)」に対して、この時期ってメーカー

自体が模索してた時代だった気もします。早々と1000ccモデルを登場させた意味では他社より先行してた感ありますが、保安部品を外してレギュレーションに沿った

モデルとして登場したものとはやはり少し「違う」となっちゃってるんですね。ついでなので、ここでお話をしておきますと、1980年代からあった「レーサーレプリカ」

は各ワークスもしくは市販レーサーからフィードバックされた車両の事を指しており、一般的には後発で登場した市販モデルの事を言いますが、逆に「スーパースポーツ

(SS)」はまず市販車が先行で販売され、それをほぼそのままの状態でレースに使用する事が可能な車両を指します。それだけに今じゃエンジンパワーが最初から

200psの様なものが存在するんですよね。で、その先駆けとなったのが1990年代の中盤から後半だったと言う感じだったのですが、この「YZF1000Rサンダーエース」

でも当時で145psと言う強烈なパワーを誇っています。考えてみれば25年経った今でも十分に速いオートバイの部類に入りますよね。ただジャンル分けすると微妙な

モデルだったと言うだけでした。で、最後に現在の中古市場を見てみますと、大体安いもので40万円あたりから、高いもので100万円前後で取引されてる様です。国内で

人気がなかったので現在でも比較的安く売られてる感がありますが、性能から比較すると悪くない車両だと個人的には感じています。さて、今日はそんな微妙な車両と

なる「YZF1000Rサンダーエース」をご紹介しましたが、いかがだったでしょう!(笑)





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする