特殊で高性能なバイクを作って人気や話題をさらっても、結局メーカーは儲からない。
メーカーが一番欲しいのは「大量に売れる大衆バイク」です。
もちろん、そうなると原付スクーターってことになっちゃうのですが、
一般的な中型・大型バイクの中で、一般大衆向けとなると一体どんなバイクが正解なのか?
ここに一番焦点を合わせてバイク開発しているのがヤマハだったりします。
で、一つにヤマハが実績として打ち出してるのが「SR400」。
不変の人気バイクとなり、発売から30以上経った今でもその売れ行きは好調です。
しかし、今のバイクーブーム、今後のバイクブームに求められるバイクとは何か?
ヤマハが考えたもう一つの可能性が「MT-09」と「MT-07」だったりします。
まさに大型バイクを主軸とした今のオートバイブームに合わせた思想です。
さらにヤマハはそれだけにとどまらず、次の一手を打ち出します。
それがこの「ボルト」です。
新しいスタンダードを目指して開発されたモデルで、
スタイルは一見アメリカンに見えますが、とても「スタンダード&シンプル」なデザインが特徴で、
いろんなカスタムに対応出来る仕様となっています。
ヤマハの提案として「ボルトCスペック」を出していますが、
これもこんな風にカスタムしてはいかが?とユーザーに投げかけたものです。
ヤマハとして売れるバイクは「カスタム出来るもの」と考えているからなんですよね。
ボク個人の意見としてもその方向性は正解な気がします。
あくまでメーカーはベースとなるバイクを売り、それをユーザーがカスタムすることで、
世界に1台のオリジナルバイクを作ってくださいと言ってるんですよね。
ヤマハは、そこに売れるバイクがあると考えている訳です。
この「ボルト」に搭載されるエンジンは空冷式4ストV型2気筒SOHC4バルブで排気量が941cc。
最高出力は52psで5速MT、フューエルインジェクションとの組み合わせです。
ガソリンタンク容量は12リットルで市街地での平均燃費が約18km。
1回の給油で走れる航続距離は約216kmという計算になります。
タイヤサイズはフロント100/90-19M/C 57H、リア150/80B16M/C 71H。
新車価格は基本ベースモデルで899.640円(税込)、上級グレードの「RスペックABS」で995.760円(税込)。
大型リッターバイクとしてはとても安い価格となっています。
また、海外輸出仕様は「XV950」というネームで売られています。
「MT」シリーズと差別化を図るためエンジンは空冷式V型を採用していますが、
ベルトドライブ式で単純な構造となっています。
大型バイクでありながら敷居を下げ、一般大衆向けに作られた「ボルト」ですが、
このバイクが正解なのか?はたまた不正解なのかは、
もうしばらく今後の動向を見るしかないですね!(笑)