
平成30年8月25日に亘理町南長瀞地区において,集落ぐるみの鳥獣被害対策モデル事業における第2回勉強会が開催されました。
当地区では近年イノシシによる農作物被害が多発し,住宅地にもイノシシが出没するなど,住民の安全についても問題が出てきたことから,「集落ぐるみの鳥獣被害対策モデル事業」を活用し,ワイヤーメッシュ柵による獣害対策を実施することとしています。
今回の勉強会ではワイヤーメッシュ柵の製造販売を行う,㈱佐藤製線所の社員を講師に,柵の設置方法の説明と柵の設置の実習が行われました。
イノシシ成獣の鼻の力は80~120kgに及ぶことから,支柱を十分深く打ち込むこと,幼獣(ウリボウ)が狭い隙間から進入し,幼獣に釣られて成獣も無理やり柵を破ることがあるので隙間を作らないことなど,設置にあたってのポイントが説明され,参加した農業者らは熱心に実習に取りくんでいました。
今後,水稲が成熟期を迎えると,イノシシの水田への侵入が多発することから,水稲収穫期前に集落全体を柵で囲めるよう,設置作業を完了させる予定です。