大崎市では、令和4年度より「グリーンな栽培体系への転換サポート事業」により、有機米栽培を推進するためのスマート農業技術として、自動抑草ロボット「アイガモロボ」や水管理システム「水田ファーモ」等の有効性について検証を進めてきました。この度、大崎・美里の両農業改良普及センターが中心となり、これらの成果を「水稲における有機栽培 栽培マニュアル」として取りまとめました。令和6年度からは、「有機農業産地づくり推進事業」において生産者、消費者、関係機関が連携して有機農業を推進する「大崎有機農業実施計画」を策定し、これを周知するために「大崎市オーガニックビレッジ宣言」が行われました。
伊藤市長からの宣言が行われたのち、来賓が市内の有機農産物等を手に取り記念撮影、引き続き、これらの食材を利用した「おおさき有機ランチ試食会」が行われました。有機JAS認証米の「ふゆみずたんぼ米」や環境保全米「ささ結」をしゃり玉とした寿司、SDGsの取組みであるジビエ(イノシシ)肉を加工したフランクフルトやシチュー、無農薬の西洋野菜等を用いた多くの料理が振舞われました。
午後には「大崎市オーガニックビレッジ宣言」を記念して、「有機・グリーン化農業講演会」が開催されました。アイガモロボの開発者である(株)NEW GREEN取締役兼副社長の中村哲也様より、アイガモロボの開発経緯や全国・海外における検証活動、抑草に留まらない様々な効果や新たな活用方法等についてご紹介いただきました。
大崎・美里良普及センターでは、「大崎有機農業実施計画」の実現に向けて、大崎市有機農業・グリーン化推進協議会の一員として引き続き支援を続けていきます。
<連絡先>
宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0229-91-0726 FAX:0229-23-0910