地域資源を活かした農村の振興・活性化に向けた取り組みが、国をあげて進められています。美里地域は農産物直売や農産加工、農家レストラン等のアグリビジネスに取り組む農業者が多く、経営管理や組織運営、商品開発などは、女性農業者が担う役割が大きくなっています。
そこで、管内女性農業者の資質向上を図るため、地域の特性を生かした農産物加工・販売と、消費者目線での商品販売・陳列等について学ぶ視察研修会を12月6日に開催しました。
午前中は、川崎町でさつまいも栽培・加工に取り組んでいる「おいもや芋蔵」を視察しました。さつまいもは近年の消費者ニーズの高まりを受けて美里地域でも栽培が拡大しており、また直売所等では焼き芋や干し芋の売れ行きが良いことから、参加者からは栽培方法や収穫後の管理のポイント、干し芋加工時の乾燥時間や温度など、様々な質問が出されました。
午後は、野菜生産と青果販売を行っている「生駒農場株式会社」を視察しました。同社では従来までの商品陳列や販売方式の工夫・見直しや SNS を活用した情報発信等に取り組んでいるほか、長年の課題であった「食品ロス」を減らすため、店舗内にキッチンを併設して商品の果物を使用したジュースやパフェなど、新しい取り組みを続けています。参加者からは従業員の採用方法や雇用形態、青果販売とジュース・パフェ等の売上の割合などに関する質問が出されたほか、店内を見て回って商品の陳列や量目、販促POPなどを学んでいました。
普及センターでは、今後も研修会等を通じて女性農業者の資質向上と活躍を支援します。
<問合せ先>
美里農業改良普及センター 地域農業班 TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225