岩沼市の農業法人である有限会社やさい工房八巻では,農業用ドローンを活用した農薬散布を行っています。6月5日には,水稲乾田直播ほ場約10haに,初中期一発用の豆つぶ剤(水面施用剤)が散布され,関係機関とともに作業の状況を確認しました。
ドローンにはあらかじめほ場データを登録し,飛行ルートを設定していることから,自律飛行し,散布作業を行います。作業時間は,1ha当たり10分程度で行うことができることから,従来の管理機等の散布時間よりも早く,また機体を1人で持ち運べるほど軽量であることから,大幅な省力化につながります。
今後,担い手に農地が集約され,経営の大規模化が進む中,ドローンなどのスマート農業技術により,作業効率の向上や労力軽減,技術の高位平準化が期待されます。普及センターではこれからも,担い手の確保に向けて,スマート農業の取り組みを支援していきます。