平成26年3月20日に東松島市の津波被災地区における土地利用型主体の担い手法人を対象に「組織経営体体制強化のための経営管理に関する勉強会」を開催しました。
内容は,中小企業診断士の田中宏司先生を講師に迎え,2時間の講義のうち前半は経営目標の立て方や進捗管理について,後半はマネジメントシステムやSWOT分析など経営方針や経営戦略等を考える際に役立つ手法について学びました。
目標設定の手法としては,要素に分解して考えることや損益分岐点によるシミュレーションの活用などの話がありましたが,実際に数値目標を設定するにあたっては,従業員も含め他産業並の所得が得られる目標設定とし,その実現に向けた経営展開を考えてもらいたいとの話がありました。
また,進捗管理については,各法人とも水稲や麦,大豆主体の経営であるため,月次管理はしていませんでしたが,目標実現のためには月次は難しくても3か月程度の期間での管理はしていく必要があるとの認識で一致しました。
普及センターでは,津波被災地区復興の核となる担い手経営体の経営の安定及びさらなる発展のため,今後とも支援していくことにしています。
<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター 先進技術第一班
TEL:0225-95-7612 FAX:0225-95-2999