
大河原農業改良普及センターでは、令和5年9月5日丸森町竹谷地区において、RTKシステムを活用した「たまねぎ直播」実演会を開催しました。会場とした竹谷地区は、令和元年東日本台風の浸水被害からの復興に取り組んでいる地区であり、ほ場の選定や実演に当たっては、丸森町農業創造センター、㈱ヤンマーアグリジャパン、県農業・園芸総合研究所など多くの関係者から協力をいただきました。
当日は、JAみやぎ仙南たまねぎ部会の生産者のほか、JA、市町担当者ら30人以上の参加がありました。JAみやぎ仙南では、乾燥施設や大型収穫機械を導入するなど、機械化一貫体系の体制を整備し、たまねぎの生産拡大に取り組んでいます。今回の直播栽培は、育苗作業の省力化等を図ることができ、栽培面積拡大に向けて、有効な技術と考えられます。
また、実演は、衛星測位情報により高精度な農作業を可能とするRTKシステムを使って行いました。自動操舵システムを搭載したトラクターを運転するオペレーターは、後方の播種装置の動作をしっかりと確かめながら作業を進めることができていました。
普及センターでは、町、JA等の関係機関と連携を図りながら、実証技術の調査や検証等を行い、仙南地域のたまねぎ生産拡大につなげてきたいと考えています。
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 地域農業第一班
TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138