
令和元年12月10日にJA古川主催の環境制御勉強会が開催されました。講師には(株)誠和と(株)レディシステムジャパンの担当者を招き,古川のなす生産者約20名が参加しました。
初めに「県外産なすの動向と古川管内なす施設の環境条件等について」をテーマに,(株)誠和からなすの環境制御の先進地である高知県の事例紹介,植物の営みの基本は光合成であること,古川の施設なすは高温対策により収量と品質が向上する可能性があること,環境条件のモニタリングの重要性について説明がありました。
その後,レディシステムジャパンから,屋根に塗る遮熱剤の説明があり,熱線だけを遮断し,光合成に有効な光を遮断しない特徴があることを学びました。
古川はパイプハウスでのなす生産が多く,遮光カーテン等の設備が無いため夏期の高温が問題になっており,勉強会に参加した生産者からは,「とても勉強になった」,「高温対策として遮熱剤を導入したい」といった意見が聞かれ,なす栽培に対する意欲が非常に高まっている様子でした。
普及センターでは今後環境測定器を試験的に設置し,環境データを「見える化」して栽培技術向上に向けた支援を行っていく予定です。
<連絡先> 宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班 TEL:0229-91-0726 FAX:0229-23-0910