美里地区生活研究クラブ連絡協議会の会員を対象に異業種に学び付加価値を高める商品づくりテーマとして12月13日(木)に七ヶ浜町の「星のり店」で視察,研修会を開催しました。
「星のり店」は星さん夫妻で経営され,海苔の養殖・生産から加工販売と独自で取り組んでおります。星さんから海苔養殖は海の恵みの賜物,海のよりよい環境が不可欠との認識を持ち,水田の水はやがて海に流れ,海水はいつか雨なって地上に降り注ぐと山・川・海のつながりを大事にしていると説かれ,参加者はこだわりを持った海苔養殖に認識を新たにしていました。販売についても差別化を図るために手書きパンフレットやシールの作成,イベントでの販売やホームページの作成によるPRを積極的に展開しましたが,思うような結果が伴わなかったという経験談もされていました。その一方で,手作り海苔教室を企画・開催し好評を得るようになったこと,消費者はどのような食べ方をするのか,どのような形の海苔を求めているのか調査し,海苔の種類を増やすようになり,食べ方の提案に心掛けるようにしながら取り組んでおり,その結果多くの顧客が確保できるようになったとのことです。
当日は,手作り海苔体験もでき,同じ一次産業でこだわりの海苔生産と販売の仕方に刺激を受けた研修となりました。
<問い合わせ先>
美里農業改良普及センター 地域農業班 TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225