宮城県ではICT技術を活用したスマート農業の普及推進を図るため,スマート農業に精通した専門家を派遣する「アグリテックアドバイザー派遣事業」を実施しています。10月29日に当管内の農業法人である株式会社ぱるファーム大曲が本事業を活用しました。今回はアドバイザーである株式会社アグリ東北の鈴木健也氏から,ほ場管理システム(KSAS)の導入や活用方法について指導・助言をいただきました。前半は,石巻庁舎内の会議室においてKSASのセットアップ(ほ場,社員,農業機械等の登録)や社内での情報共有(作業指示の送信と受信方法,作業の進捗状況の確認),収量・食味コンバインと可変施肥田植機の連携による取得データの活用方法について説明を受けました。そのほか実用場面での工夫として,システムに慣れるために毎朝の打ち合わせでKSASを利用していること,情報漏洩対策として経営に関する情報は共有していない,スマホを所有していない社員の対応として紙媒体での作業指示も残していることなども紹介されました。後半は,(株)ぱるファーム大曲の施設へ会場を移して,実際のパソコンの画面上の確認やKSASと連携したコンバインなどを視察しました。本研修に,(株)ぱるファーム大曲からは,代表や若手社員を含めた計7人が参加しました。今後,社内においてほ場登録などのセットアップ作業を進め,令和4年度からの作業計画に生かしていく予定です。
<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター 先進技術第1班
TEL:0225-95-7612 FAX:0225-95-2999