栗原農業改良普及センターでは,平成25年9月4日に第1回栗原地域農業普及活動検討会を開催しました。活動検討会の委員には農業者や民間団体,農業団体から7名の方々に就任していただき,普及指導活動の基本的課題,活動方法及び内容などを幅広く検討していただいています。
1回目の検討会においては,普及現場を肌で感じてもらい,より的確な意見をいただくために,現地での検討会を組み入れました。活動の対象は,栗駒山麓南東部の丘陵地にある栗原市花山小豆畑地区46戸で,普及センターでは栗原市とともに遊休農地を活用した地域特産物づくりを進めています。
昨年は開拓時代飢えをしのいでくれた思い入れの深い作物であるきびを3a集落共同で栽培しました。収穫されたきびについては,集落の新年会できびもちとして振る舞った他,花山鉄砲まつりにおいて直接販売,さらに地元の温湯山荘に販売しました。今年度は周辺の遊休農地を活用し,3aの栽培ほ場を約10aに広げ,きびの他,えごま,さつまいも,大豆,やまいも,大根などを多種の作物を栽培しています。
現地では,活動検討委員の他,小豆畑地区から区長の菅原一之氏,花山集落サポーターの市川達雄氏,栗原市役所花山総合支所長,地域産物を積極的に活用している温湯山荘副支配人伊藤宏正氏が参加し,小豆畑地区の活動について区長自ら紹介するとともに地域振興の方策について,活動検討委員と意見交換しました。
また,栗原合同庁舎に場所を移した課題検討会では,一迫商業高校の生徒と連携して取り組んだ「やまのしずく」の広報宣伝活動を中心に多様な米づくり推進への取り組みを報告しました。高校生によるイメージキャラクターの作成やレシピ考案など斬新なPR活動に活動検討委員は大変感心し,地域活性化の担い手育成にもつながる普及手法を高く評価していただきました。
きび飯,えごま料理を試食しながら検討
一迫商業高校との連携を中心に事例報告