宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

登米市生産組織の支援を受けて津波被災地で特産「気仙沼茶豆」を栽培開始

2011年06月15日 11時52分55秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

 県営ほ場整備事業が実施された気仙沼市階上地域では,ブロックローテーション方式で大豆や園芸振興作物である枝豆を栽培してきました。枝豆は食味がよい特産の「気仙沼茶豆」で,首都圏にも出荷され高い評価を得てきました。しかし,地域の担い手である階上生産組合では平成23年3月11日の東日本大震災に伴う大津波で農地が被災し,農機具も流失するなど大きな被害を受け,「気仙沼茶豆」の栽培もほぼ諦めかけていました。
 ところが,6月6日に登米市役所から登米農業改良普及センターを通じ,当普及センターに登米市米山町の「西野北部地力増進組合」から支援したいとの意向が伝えられました。栽培に必要な機材をほとんど失っていた階上生産組合では是非ともこの支援を受けたいということになり,さっそく6月8日には播種機とブームスプレーヤを借り受け,さらに9日からはトラクタ3台による作業支援をいただきました。
  これら地域を越えた農業者間の支援により本年度予定していた「気仙沼茶豆」3haの播種は,耕起開始からわずか2日で終了しました。階上生産組合では,今年もおいしい「気仙沼茶豆」を「復興枝豆」として消費地に届けられると期待を膨らませています。

西野北部地力増進組合が現地到着

支援により順調に播種が終了

 

<連絡先(仮)>
宮城県本吉農業改良普及センター    先進技術班
 〒987-0511 登米市迫町佐沼字西佐沼150-5 登米合同庁舎203会議室
    0220-41-0201


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