はっちゃんの活動日誌 Blog

岐阜県中津川市議会議員、三浦八郎です。
市議会や議員活動のこぼれ話から、趣味の事まで綴っています。

●真弓峠と王滝新道

2012年11月20日 | 付知
 昨日、東濃森林管理署の署長さんをはじめ7名で中津川市から王滝村へ繋がる2カ所の峠真弓峠と白巣峠を視察してきました。目的は明治時代の初めに造られた王滝新道の調査と来年度の「付知ハツラツウオーキング」のコースの下見を兼ねて行いました。
 まず、王滝新道の起点である辻堂にある石造の道標には御嶽山頂上まで12里○丁と書いてあります。およそ50kmほどとなっています。それから真弓峠に向かって所々に石造の道標が残っています。
 上大起には王滝新道跡記念碑として、私財を投じてこの新道を手掛けた付知村の高持百姓三尾甚平の功績を称えて付知、王滝の有志によって明治40年に建てられたものです。
王滝新道は古代から信仰の山として信者たちの畏敬されている御嶽山への参拝用の近道として三尾甚平の先代甚四郎によって計画されたもので、甚平によって明治9年に辻堂から真弓峠まで延長三里余(12km余)を道幅四尺(1.2m)として開通しました。それにより、信者は付知から真弓峠を越えて御嶽山へ向う王滝新道が一般的になり、付知は宿場町として栄え、多くの宿屋がありました。明治28年には、御料局により幅九尺(2.73m)の林道として改修され、甚平の計画が大きく実を結びました。
 今回の調査でも、真弓峠までの現況の林道沿いに王滝新道の面影が所々に残っています。石積みの跡が九十九折りにあったり、まっすぐ伸びていたり勾配が緩やかに続いています。一度歩いて再調査をするともっと詳細に分かると思います。

王滝新道跡記念碑

道標 11里10丁と書いてあります。御嶽山山頂まで約45kmです。





王滝新道の石積み遺跡

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