5月30日、新型コロナウイルスの影響で1年延期された全国植樹祭が、「木でつなごう 人と森との 縁(えにし)の輪」をテーマに島根県大田市の「三瓶山北の原」で開かれました。
天皇皇后両陛下は感染の状況を踏まえてお住まいのある東京・港区の赤坂御用地からリモートで参加されました。
天皇陛下は「森林は、木材や水などの資源を始め、快適な環境や文化を育む土壌を人類に提供してきました。また、温暖化の防止など、地球環境の保全に重要な役割を果たしています。人と森との関わりによる『緑の循環』が、島根の地から全国へ、そして未来に向けて継承されていくことを願います」とおことばを述べられました。
大田市では50年前の1971年(昭和46年)にも開催されていて、その際には昭和天皇と香淳皇后が出席し、クロマツを植樹されたそうです。そのクロマツを陛下が切られる初めての「御収穫」は、島根県から全国に呼び掛ける「伐って、使って、植えて、育てる・・循環型林業」を象徴するものでした。
総合司会は島根県出身の女優 田中美佐子さんでした。