原口一博総務大臣
4月10日
昨日は東京赤坂の日本財団ビルにて開催された「地方議会のしくみを考えるシンポジウム」に参加してきました。原口一博総務大臣が基調講演をされ、その後で4人のパネリストによる「地方議会」に対する討論会が行われました。
大塚耕平(内閣府副大臣・参議院議員)、石田芳弘(衆議院議員・民主党)、竹下譲(拓殖大学地方政治センター長)、福嶋浩彦(東京財団上席研究員・前我孫子市長)それぞれの立場で発言をされました。大塚副大臣は当たり障りのない発言に終始。石田代議士は内閣制を強く主張されました。本音は自分の首長の時に内閣制ならばもっと強権的に市政運営ができたとの想いが強く伺えました。竹下先生はイギリスでの内閣制の負の部分を説明されました。福島先生はさすがに地方議員、市長と経験されたことをふまえて、内閣制の危険性を主張されました。
私も福島先生に同感で、内閣制にすることで議会の機能が弱まり二元代表性が機能しなくなる可能性が高いと思います。国や首長に主導されての議会改革は意味が無く、すべきではないと思います。首長主導で副市長や市の幹部に議員がなることは、首長の部下になり上下の関係となってしまい、議会としての議論もできなくなる可能性があります。今までの自治体運営の失敗は、たいていは首長の失政であり、議員がそれをチェックもできずに認めてしまったことが原因です。さらに議員がその監視も政策の議論もできなくなる「内閣制」には大いに疑問があります。
原口一博総務大臣の基調講演は20分ほどで短い気がしましたが、大変雄弁でした。しかし問題の本質まで踏み込んだ話はなく曖昧の形で終わってしまいました。立場上仕方がないかなと思います。