三木市議 大西ひできの方丈記

日常生活と三木市議会議員の日常記
「人は宝、子どもは希望」
三木市の再生は人材育成から。

和・輪 大事なもの

2010年06月23日 | Weblog
昨日ご案内しました件、本日メールを送っていただきましたのでご紹介
致します。一人との出逢いから様々な出会いへ。

後の、書籍の紹介も興味深いのでご紹介します。
彼、藻谷氏は昨年、商工会議所青年部が三木市にお招きしたことのある方です。
今回、東京で主催していただける方と話していると、実は部下だったと・・・。
輪が広がります。

件名: 「トルコにおける日本年打ち上げ」+「大西さん 退院祝い」のご案内

大西さま ○○さま

 お世話になります。
 ○○さんも無事にトルコからご帰国され、大西さんも、元気で病院から退院されたのを
 記念して、ささやかながら、大西さんのご上京にあわせて、下記の通り、お祝いの会を
 設営させて頂きたいと思います。
 久し振りにお二人に会えますのを楽しみにしてます。
   
                   記

1.日 時:○○○○  18:30~ 

2.場 所:乃木坂倶楽部 
               
3.参加者  ○○○○様 特定非営利活動法人 アジア文化交流協会理事長  
         大西秀樹様 三木市議会市議会議員       
          ○○○○   +  α(トルコPJに関わった方) 

何かございましたら、携帯にお電話頂ければ幸いです。
楽しみにしてます。
宜しくお願いします。

○○ 拝
追伸
あやべの山崎市長から、大西さんにお気遣いを頂いた旨、ご連絡頂きました。お心遣いありがとうございます。
あと、飯田市に行かれる際は、寒天パパに是非、行かれるといいかと思います。この時期でも、増収増益、新規雇用継続。地域振興のある意味モデル企業かと思います。
後、DBJの藻谷参事役がシンガポールから帰国しました。元気で飛び回っています。本も出しました。

以下その紹介です。

角川新書 ワンテーマ21「デフレの正体」(単著) 6/10発刊!!! 

→ 下記追伸に自著解説を書かせていただきましたので、ご興味の方はご覧くださいませ。

ちなみに上記新著ですが、「デフレの正体」というセンセーショナリズム系の題名は、編集者と議論のうえで苦し紛れに考えたものです。本当は「人口の波」としたかったでのですが、それでは売れないというご指導で、そっちは副題になりました。

さきほどアマゾンで検索しましたら、9日違いの6/19に、日下公人著の「デフレ不況の正体」という本も出るようで、まるで私がまねをしたみたいで非常に恥ずかしいところです。

ですが実際には、参考文献ゼロ、完全オリジナルの、講演録スタイルの本です(少なくとも私は、日下公人の本は参考にしません)。最近似たような感じの名前の日本経済本がとても多いのですが、どうもその多くが、高齢者激増・現役世代人口減少という日本の実態をまったく踏まえていないリフレ論であるような.. ということでこの本、類書とはぜんぜん違う内容であることを自信を持って申し上げます。鵜飼弾という書評ブログでは有名な方がご紹介くださっていますので、ご興味の方はご笑覧ください(彼の興味を引いた部分しか紹介されていませんが、お褒めいただいております)。

http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51457050.html
さらに余談ですが、編集者がこの本を勝間和代事務所に送ったところ、「デフレの原因を人口構造だとするような、大でたらめのトンデモ本にコメントすることはできない」という趣旨の、けんもほろろの答えが、本人ではなく「秘書」の男性からあったとか。

編集者によれば、返信までの時間から考えても本人には上がっていないのではないかとのことでした。彼女も現場からの発想でスタートしていたはずなのですが、いつからインチキマクロの総論に逃げるようになってしまったのですかね... 個人でやらずに組織化してしまった結果、知見の乏しい「秘書」を雇うはめになってからなのでしょうか。

リカードの分業仮説のワナにはまったのでしょうね。この勝間さんの例も典型ですが、経済学の理論は一般論としては妥当であっても、個別具体的にはセオリー通りにはいかないことが多い(理論上は定数としてオミットしていた要素が、現実には変数として影響してくるため)ということを、肝に銘じておくべきでしょう。

内容のご紹介の代わりに、前書きと後書き(の原作)を以下に転載します。

(前書きの原作)
 「これは読んだ方がいい」と、誰にでも薦められる本は、そうそうはありません。ましてや自分が書いた本についてそのように話すのは、いかにも気恥ずかしいものです。でも今回は心からお勧めします。これは「読んだ方がいい」本だと思います。極めて当たり前な、誰が読んでも客観的であるとわかる内容であるにもかかわらず、類書にない、オンリーワンの内容です。

 学者や企業人や政治家や公務員にはお立場上もぜひ読んでいただきたいと思いますし、学問的な批判、政策当局者の現実的視点、経済の現場にいる人間が理想論に向ける冷ややかな目にも耐えられるように、じゅうぶんに吟味して書いてはいます。

ですが「この本を読んだらいいのにな」と筆者が本当に願うのは、日本に暮らす普通の人たち、つまりあなたです。本来は常識も良識も持ちながら、ワイドショーが日替わりで作り出す世間の空気についつい煽られ、毎日次々と起きるろくでもない出来事の衝撃にジェットコースターに乗っているかのごとく上下左右に揺さぶられ、ふと気が付くと世界と日本と自分の先行きについて得体の知れない不安ばかりを抱え込んでしまっている普通の読書人。
そんなあなたこそ、この本を「おもしろい」と思ってくださるはずなのです。

 そもそも今の日本では、経済の問題は「デフレ」だの「不景気」だの、学術用語のようにも見えますが実は意味の曖昧(あいまい)な、要するにいいかげんな言葉で括られるばかり。何が原因で何が起きているのかという「事実」が、明快な言葉で分析されたり語られたりしていません。これは学者やマスコミなど、言葉で商売している人たちの怠慢だと思いますが、とにかくそういうことですので誰も本当の問題が何なのかよくわかっておらず、従って適切な対処ができず、不安は増していくばかりです。

 ですがそれに対してこの本は、普通の日本人が日本経済に感じている不安の正体を、あいまいな言葉を使わず、小学生でもわかるのではないかと思うほど簡単な理屈でわかりやすく仕分けします。そして、「なんだ、そんなことだったのか、それならこうやって対処できるじゃあないか」という道筋を示します。いかにも対処策のように語られているものの中に、実は何の役にも立たない空論が混じっていることもわかります。
 病気もそうですが、原因が何なのかわからなければ(実は風邪をひいているだけだったとしても)明日をも知れないほど不安になりますし、原因がわかれば(たとえ治療に時間がかかるものだったとしても)なぜかその瞬間から心が少し軽くなるものです。間違った治療法に迷い込んで時間とエネルギーを浪費することも防げます。この本を読まれる皆さんも、現実の深刻さを理解されると同時に、心の中に明るい希望が湧いてくるのを実感されることでしょう。

 そうなのです。世界はどうなってくのか、日本はどうしていくのか、自分たちは、子供たちはどうしたら幸せな人生を送れるのか、事実が分かれば一気に見通しが開けます。そのために進むべきステップも、取るべき行動も明白です。そんなに難しいことではなくて、誰でも自分にできることがあります。

 そうした行動を広げていくために、まずは事実を知ろう。事実をして、ゆっくり一呼吸置いてから歩き始めよう。われわれにはできる、私はそう確信しています。

(後書きの原作)
 「経済を動かしているのは、景気の波ではなくて人口の波、つまり生産年齢人口=現役世代の数の増減だ」。この本の要旨を一言でいえばそういうことになりましょう。私個人の妙な主義主張ではなく、それどころか誰の「意見」でもない客観的な「事実」、「生産年齢人口の減少と高齢者の激増」という日本の現実に対する認識を、一人でも多くの人と共有したいというのが、この本を書いた動機です。

 しかしながら昨今は、余りに多くの本やブログやつぶやきが、「俺の意見を読め」「私の感想を聞いて」とひしめいています。私自身はそういうのには辟易(へきえき)していますし、多くの方々もそうではないかと思うのですが、この本もそうした「意見」の押し付けと思われて読み流されてしまわないか心配、というよりは出版時からすでにそうした事態を予想して早くも残念な気持ちになっています(笑)。

 とはいえやはり言わなければなりません。今の日本に必要なのは「事実認識のやり直し」であって、「意見のぶつけ合い」ではないということを。客観的な事実認識を持つことに関心のない人たちが、何が理由で信じ込んでいるのかよくわからない己の思い込みを闘わせるバトルは、不毛な時間の浪費であるばかりか、問題解決に向けた冷静な行動を遠ざける社会悪ですらあります。逆に事実認識さえ共有できれば、どんなに気が合わずとも意見が違おうとも、共に取っていくべき対処策はおのずと見えてくるものです。

 もちろん、「事実」と「意見」の区別が難しいことはわかります。たとえば「地球は太陽の周りを回っている」というのは、今となっては誰が言おうと言うまいと正しい「事実」ですが、中世欧州でガリレオやコペルニクスが唱えた地動説は、天動説に染まった周囲の人々にとっては、「ユニークなものの見方」「個人の意見」でしかありませんでした。挙句の果てに彼らは「異端」として処断されかかったわけですが、では当時の人間を笑えるでしょうか。天動説を信じていた中世欧州人も、地動説が当たり前だと知っている現代日本人も、ほとんどの人は自分で事実を確認したわけではありません。周りの人や権威が「これが事実だ」と言っていることを、鵜呑みにしていた(い�る)だけなのです。つまり今も昔も、ほとんどの人にとっては、「皆がそう言っていること」が「事実」、「一部の人だけが言っていること」が「意見」ということになってしまっているわけです。

 私はこの点について人間が余り進歩していないことを深く憂える者です。そんなことではわれわれは、何度でも誤ちを繰り返すことになりかねません。そこでこの本ではささやかながら、データの出典も明記し、書かれていることが本当に「事実」なのか誰でも検証できるようにしました。私の「意見」を鵜呑みにするためではなく、多数が言おうと少数しか言わないのであろうとに関係なく、「事実は事実」といえるものを確認しつつ知るために、ご疑問の点をぜひご自分で原典にご確認くだされば幸いです。経済学をかじった方にとっては、経済学を学ぶ際に間違って頭の中に定着してしまった迷信を取り除く機会、ご自身の論理的な思考力を試される機会にもなるものと拝察します。


 なおそのように申しましたが、お読みいただいたとおり最後の方には「そのような事実を踏まえてさてどうするか」ということについて幾つか提言も書いております。お断りしますが、ここの部分だけは、事実の話ではなく私の意見です。とはいえこの最後のところだけを読んで「くだらない提言だ」と切り捨てる、というのだけはどうかおやめください。

「最後でこういう主義主張をするために、前段で理屈をこじつけている」と曲解する方もいらっしゃるのでしょうが、事実に向き合う前にイデオロギーを信じ込んでしまい、それで自分の事実認識を歪めるというのは(誰かのやり方かもしれませんが)私のやり方ではありません。後でも先でもいいですが、必ず前段の事実認識をお読みいただき、咀嚼(そしゃく)いただいてから、さてこの提言はいかがなものか、とお考えいただきたいものです。
 ご存知の方もいらっしゃると思いますが、私の本業は、市街地活性化や観光振興、企業経営など、地域振興に関する具体的な分野で、具体的な地域や企業の方を相手に講演やアドバイスをして歩くことです。この本が講演調になっているのは、これまで累計3千回以上、多い年には年間400回以上こなしてきたそうした登壇の機会にお話してきた総論を、幾つかの講演録をベースにして再生したものだからです。

 にもかかわらず今回の本の内容は、前著「実測!ニッポンの地域力」(日本経済新聞出版社)以上に、さらに思いっきり「マ�クロ」的な話に偏ってしまいました。なぜもっと具体的な各論について本を書かないのか、じりじりした思いでお待ちになっている方々もいらっしゃいましょう。今回もそうしたご期待に添えていないことをお詫びします。

その上で申し上げれば、お読みいただいたとおり今回の内容は、各地で具体的に地域づくりの行動を起こす際に前提として必ず踏まえておいた方がいいものであり、どんな各論にとっても重要になる総論です。ここを入り口に、今後は各論についての著述も広げて参ります。(以下略)


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藻谷 浩介 (もたに こうすけ)
(株)日本政策投資銀行 地域振興グループ 地域支援班 参事役
NPO法人 コンパス地域経営支援ネットワーク理事長

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