直通バス予算についての討論を行いました。その全文です。
第21号議案当初予算に反対 (反対討論)
(北播磨総合医療センター直通バス運行補助金)
平成26年度当初予算に北播磨総合医療センター直通バス運行補助金の2億5000万円が含まれていることから反対の立場で討論を行います。
昨年、10月の北播磨総合医療センター開院に合わせ三木市の独自事業として運行された直通バスについては、運行する以前から試験運行の必要性、福祉タクシーやデマンドバスの検討、バス会社と議会の協議の申し入れ、直通バス運行補助金を議決事項に追加すること等、予見出来ることを様々な議員が提案や助言をしてきました。
しかし、試験運行もせずバス22台で全ルートを運行することが大事であるということで、昨年10月から今まで、バス会社の自主運行という形で走行しています。
直通バスについては議会の議決を得て運行しているものではありません。
議決をしていないけれども、「既に走っているから」という既成事実の後付けで2億5000万円の補助金を出すのでは、財源がいくらあっても無理です。
先日、24日の総務建設常任委員会で直通バスも含めた公共交通網の見直しについての
市長説明に対し、「三木市のバス関係補助金4億700万円総枠の削減を考えるか」と言う私の問に、
市長は「全体の中でそれが縮小の方向を持っていくというのは今の段階では発言出来ない」と仰いました。
政治的判断で議決を待たずに進められた直通バスは毎年の赤字補助金が2億5000万円も必要になってきます。
このままいくと大きな財政負担になると思われる公共交通網全体を見極めた上で、縮小の方向で政治的判断は出来るのではないでしょうか。
先ほどの4億700万円は直通バス赤字補助金も含めた総額ですが、高齢者の福祉パス等を入れるとバス関係だけで4億8000万円です。公共交通全体を加えると6億円近い数字になるでしょう。
分かりやすい数字に置き換えると、
8万人の市民一人当たり7500円の負担です。
直通バスは、8万人の市民一人当たり3000円の負担です。
一度議決してしまうと後戻り出来ない直通バス事業については、後世への負担を少しでも軽減する約束をしなければなりません。
やはり、直通バス事業についてはバス会社に協力を仰いで走らせる政治的決断をされたように、もう一度白紙に戻すという政治的決断も大事ではないでしょうか。
そして、もう一度白紙に戻して市民の負担を少しでも軽減しつつ、本当に必要としている方々のお手伝いが出来る政策の実現をしていかなければならないと考えます。
どうか、議員各位におかれましてはご賛同頂けますようにお願い申し上げ、私の反対討論と致します。