三木市議 大西ひできの方丈記

日常生活と三木市議会議員の日常記
「人は宝、子どもは希望」
三木市の再生は人材育成から。

首長リレーエッセー

2010年06月24日 | Weblog
最近、よく目につく事柄がある。
それは、人格・品格・や精神的なものである。その中で、経営についてもよく見聞きする。
経営には、様々な手法が存在する。

私は人を使うときには、知恵の多い人より人情に厚い人を選んで採用している。
人を選ぶとき、家族を大切にしている人は間違いないと、
経営の神様「渋沢栄一」も人間性を上げている。

昨日の寒天パパの会社の経営方針も、従来の日本の経営を実行されている。

アキュメンファンドCEOのジャクリーン・ノヴォグラッツ氏も
市場原理のみでもなく、チャリティーのみでもない新しい取り組み
をされている。彼女は、
人間の精神にとって、物質的な豊かさよりも尊厳こそが重要だと言っている。

手法は様々あるが、手法を使う人間の、尊厳や品格が最終的には問われるのかもしれない。

下文は、構想日本が発行しているニュースレターです。
ご紹介します。

自治体経営者のエッセーです。




【1】 首長リレーエッセー(28)「サムライの心」

                     神奈川県開成町長 露木順一
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私は、女優の有馬稲子さんの文章が大好きだ。きっぷが良く、艶か。有馬さんが,キュ
ーバ革命の英雄、チェ・ゲバラのことを新聞のエッセイに書いていた。有馬さんは、ゲ
バラのことを美しいという。革命家が美しい?ちょっと違和感を持たれる方もいられる
はずだ。有馬さんは、ゲバラの美しさの秘密を解き明かしていく。志の高さが、ゲバラ
を美しくさせているというのである。「人は高い理想をもって自分を律し、いかに人の
ために尽くすか、それが生だ。」、有馬さんはこのゲバラの言葉を引いて、彼の志の高
さを賞賛している。ゲバラの高い志がキューバに奇跡をもたらしたというのである。

日本にもゲバラのような人物がいることを知った。アフリカのスーダンで医療活動を続
けている川原尚行さんである。川原さんの生き様を追いかけている写真家の内藤順司さ
んの写真展を開成町にある古民家で開催した。川原さんの身体全体からゲバラの匂いが
してくる。表情は、男の私から見ても美しい。広大な砂漠が広がるスーダンで生きる男
くささを美へと変える力は、やはり志の高さにあるような気がする。川原さんは、外務
省の医務官の地位を捨て、医療の不毛地帯、スーダンへと飛び込んだ。「人のために尽
くすのが生だ。」と言い切ったゲバラと同じ血が流れている。

川原さんの行動は、日本人の心を呼び覚ましてくれる。日本人は、本来、人のために尽
くす気持ちが人一倍強いはずだ。災害の多い狭い国土にひしめき合って生き抜いてきた
のである。助け合わなければ生存が危ぶまれる。日本人の心は、サムライの心と言い換
えられる。サムライは、人のためにわが身を省みず行動するからだ。作詞家の阿久悠さ
んが「サムライ死す」という詩を書いている。

「かつてサムライがいた 武士ではなくサムライだ 武士は、階級だがサムライだと心
になる 魂といってもいい (略) 自分の欲よりも他人の夢のために 生き続ける人
を サムライと呼んだ かつてサムライがいた 大勢いた 父もそうだし先生もそうだ
し 学校にも町内にもいた」

日本人がサムライの心を取り戻した時、日本の再生が始まる。その日は近いと信じている。

露木順一氏プロフィール:
1955年11月6日生、血液型O型/さそり座。東京大学教育学部卒。NHK政治部記者。自民党代
議士 故・梶山静六事務所政策顧問 1996年衆議院・神奈川第17区出馬落選 1998年開成町
長(四期目)趣味:風呂場で読書 好きな言葉:「志は高く 生活は質素に 行動は活発に」
開成町のホームページ http://www.town.kaisei.kanagawa.jp/forms/top/top.aspx

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