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2021.03.04 我が家の真ん中のお雛様



これが、私の3組のお雛様の内の一番大きな、真ん中のお雛様。

これを見つけた時のことを思い出す。

昔、有名なおでん屋さんが、大阪曾根崎にあった。
その当時は、まだ女性同士で飲み屋に出入りする時代ではなかったので、
そこへ行ったことはなかった。

その後、漫画本で大々的に紹介されて、全国的に有名になった。
ずっと後になって、何かの本で、そこが移転したことを知った。
移転した先は、Bちゃんの生家のある町の隣町だった。

一度行ってみようかと言うことになった。
そこで、元女板前のKさんも誘って、4人で、食べに行った。8年程前か?

昔、本で取り上げられて有名店になったこの店は、何だか、難しい決まりが
あって、セットが決められていたり、追加お変わりが出来なかったり?だったか
何かで、量が少なくて、お腹一杯にならずに、がっかりしてとぼとぼと帰ってきた。
女板前のKさんは、「私なら、もっと美味しく作れる」と言っていたが、私は
彼女の腕の信奉者なので、それはその通りだと思った。
本当は、彼女の腕でおでんパーティーをして、盛り上がりたかったが、彼女は、
癌で腸の大半を切除し、その後胃の5分の4を取っていて、腎臓も悪かったので、
無理はさせられず、実現には至らなかった。
それでも、彼女自身は、できることならやりたい人だったが。

おでんの後、近くの天神橋商店街に行った。
今時、どこの商店街も寂れているが、そこは活気があった。

そこの荒物屋さん(瀬戸物屋さん?)(この荒物屋が珍しい。大抵の市場
から、荒物屋さんが消えた)で、このお雛様と出会った。

このお雛様を見付けた時、あ、これだ!と思った。
あ、とうとう見付けた。これを中心に飾ろう。これで打ち止め!お雛様は、
もう要らないと。
この商店街に連れて来てもらって、本当に良かったなと思った。
値段は、たしか2600円だった様に思う。
素焼きの人形の型に,彩色してあるお雛様だった。



大きさで言えば、定規を当ててみると、横10センチの台座に二つ乗る程で、
結構小さい。
なお、後ろの帳は、最初から付いていて、これが気に入った。
このぼんぼりは、ようやく最近出て来て、買える様になったので、嬉しかった。
これが有ると無いとでは、全然値打ちが違う。
この繧繝(うんげん)模様の台座も、いつものガラス専門店で見付けたが、
ぴったりのサイズで、嬉しかった。




ちなみに、あのガラスのお雛様の大きさが、私の人差し指と同じ大きさだった。
(いちいち、汚い指を持ってくんな!)



ということは、我が家の一番小さなお雛様が、私の小指と同じ大きさ、二番目
のガラスのお雛様が、私の人差し指と同じ大きさだったということは、まさか
だけど、この真ん中のお雛様は、もしや私の親指と同じ大きさなんていうこと
はないでしょうね。
それは、無い無い、そう思って、仮に真ん中のお雛様と自分の親指とを並べて
みると、なんとまあ、同じ大きさだったではないか。面白い。
3組のお雛様は、我が家へ来る様になっていたみたい。これからもよろしくね。

<子供の頃の雛祭りの思い出>
私が子供の頃の雛祭りのお道具は、全て、大人の道具そのままの精巧な縮小版
だった。私のいたずらな兄は、お雛様の刀の方が、自分の小刀よりもずっと
良く切れると言っては(事実そうだった)、わざわざ私の目の前で、刀で鉛筆を
削って見せて、私にいちいち母へご注進に及ばせては、怒った母に追っかけ
廻されると言うのが、年中行事だった。

今は、その頃のお雛様の様式には遠く及ばない、なんちゃって雛祭りではあり
ますが、私は、いつも、こんな慎ましいお雛祭りを過ごしています。^^







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