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minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

カルバドスの夜 at エルニド(岡山)

2006年08月13日 | 
 お盆の季節はとにかく交通状況は最悪。2時間半で普通なら行ける大阪~岡山、時間の余裕をとって昼前に出発。ところが、事故渋滞にも巻き込まれ、到着したのは5時半。もうすでにお客様がお食事して待っていてくれた。

 食後に、一反お客様を外に出し、店内をセッティング。お客さんの前でセッティングするというのはフェローンにとっても初めての体験!私もみんなの前でサックスをセッティングして、すぐに演奏開始。狭い空間に50人の人たちがびっしりだ。みんな真剣に、食い入るように聴いてくれる。

 ボーイッシュなショートヘアーのエルニドのママとすっかり意気投合。1セットが終わって「お客様がみんな大喜びよ~。」「はい、後半も頑張ります~。」あんまり響きが良すぎてフェローンはいつもより小さく叩いていた。なんて繊細なドラマーだろう!

 殆ど初めての岡山だけど、こんなに熱心に聴いて下さる方達がいるなんて・・・。最後のアンコールの拍手からQuimbaraのルンバクラーベの手拍子に変ると、バラバラになってしまった。そこでフェローンがすかさず一言「Oh! It's like a pop corn!」まさしくポップコーンのはじけるような音でした(笑)。

 演奏終了後、エルニドのご主人も終始ニコニコ顔でしたが「こんなに感動した事はありません。サックスって好きな楽器ではなかったんだけど、あなたのサックスは違います。こんな素晴らしいライブを聴けて、もういつ死んでもいいです!」と、自宅から飲みかけのカルバドス(とても高価なりんごのお酒/40度)を2本も持って来て下さり、ホテルに戻ってからフェローンと大喜びで試飲会が始まる。「う~ん、おいしいね~。」と30年前のカルバドスに感動しつつ「もう一本はちょい甘めだね、デザートのようだな。」とフェローン。私は辛めの方をがぶがぶと頂く。

 さすが40度だけあって、私もフェローンもみんなが待ってくれていたバーには行けずにそのままノックダウンしたのでした・・・。