minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

信じていいの?

2006年07月18日 | 家族の日常
 やはりどんな所でどんな人と仕事をしても、音楽が大好き、って人に出会うとほっとする。一緒に演奏する人だって「お仕事」って感じで演奏する音楽家とはあまりご一緒したくない。そういう人に限って、終わってからぐだぐだと愚痴をこぼしたり、女にもてる事ばかり考えている人が多いような気がする。(あんまり周りにいないけど)。

 演奏終わって一緒に飲んでも、やはり音楽の話で目をキラキラさせているミュージシャン達との会話は本当に楽しい。mingaのツアーの最終日に焼肉屋さんで打ち上げたとき、大学時代の利樹の友人も一緒に来て飲んだのだがそのとき彼は「いいね。いいね。さっちゃんたちのバンドの打ち上げは。次から次へと音楽の話で盛上がって楽しいなあ。この前、○○バンドの打ち上げに参加したんだけど、音楽の話なんかぜんぜんでなくってつまんなかった・・・。」

 音楽を仕事にしてしまっているけど、本当に音楽が大好きでどっぷり浸かっていたいから音楽を続ける事を当たり前のように選んでしまった人たち。こういう音楽家たちとず~っと一緒にいられるだけで幸せです。ま、音楽馬鹿とも言うけど(苦笑)。

 先日のサムタイムに例のあてにげの人が来た。車の修理代を5:1の割合で支払ってくれる、という事になり安心していたのだが、そのご本人が『現金がないので、分割に・・・』って事になり、結局とりあえず家がキャッシュを立て替える事になったのだ。その為に彼は毎月ちょっとずつ利樹に返済していく、という形になってしまった。車屋さんには迷惑かけられないし、大変だけどないところからお金は出て来ない。その人を信じるしかないのだ(泣)。

 ひとつだけ良かった事はサムタイムに来たのは初めてだった彼が演奏後に「いやあ、ジャズってたいてい退屈しちゃうんですが、今日みたいな演奏は楽しいですね。とても面白かったです。また来ますよ。」ギターも弾くらしく、やたらに感激していたらしい事。これから借金返済の為に毎月サムタイムに来るのかどうか・・・?
 
 でもまさか、サムタイムの後あてにげされた犯人がサムタイムに演奏を聴きに来てくれるようになるなんて、おかしな出会いだ。和気あいあいと話す利樹と相手を横目でちらっと見ながら、私は帰る時に軽く会釈するだけで、さすがに挨拶はしなかった。だってなんて言っていいかわからないもん。「お世話になってます。」もへんだし「このやろ~、」とも言えないし(苦笑)。ただただ<音楽の好きな人に悪い人はいない>と信じたい今日この頃。