minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

韓国諸事情

2005年11月21日 | ライブとミュージシャンたち
 久しぶりにパクさんご夫妻と再会。昨年の金さんの法事でソウルに行ったとき以来になる。彼らと初めて演奏したのは2年前のぺーぱーむーんだったが、地面に布をひき、その上にブク(韓国の太鼓)やチャンゴ(ドラのようなもの)、そしてドラムのタムタムなどを周りに並べて叩くその独特のスタイルと繊細な音に圧倒された。
 今回もパクさんの躍動したリズム、そして佐藤允彦氏(piano)から特別個人レッスンを受けた美人ピアニストのミ・ヨンさんの一段とパワーアップした迫力あるピアノと競演できてとても楽しいライブでした。
 
 終わってから打ち上げを3人でまた知音食堂にて決行。彼らの泊まっている宿がなんとうちの息子の小学校の隣だったので3人で自宅まで車を置きに帰り、自転車に乗り換えて飲みに行った。彼らも小学4年の息子がいて我が家と似た環境なのでお互いに話題はどうしても子供の事になる。少子化が進んでやはり1クラスの100人くらいの学校らしい。「息子はスポーツとかやってる?」「そう、ゴルフを学校の授業でやってるのよ」げ~、、公立の小学校でゴルフですかあ?しかも、道具なども全て市が補助してくれるので費用がかからないそうだ。普段は自分の部屋に籠りっきりでパソコンと向き合っているらしい。夕飯に呼ぶと「ちょっと待ってて、今終わるから」と言ってなかなか現れないそうだ。「で、音楽は?」「ぜ~~~んぜん。」どこも一緒だなあ。彼らも海外演奏が多くて殆ど家にいない為、おばあちゃんにお世話になっているようだが、朝ごはんだけは私が作ってるよ~、というと「えらいね~」と感心されてしまった。それほどでも・・・(普通か)。
 
 韓国の音楽大学作曲家を卒業した彼らは未だに作曲の仕事を頼まれる事があるらしい。もちろんフリージャズを演奏する音楽家や場所は殆どないのだから当たり前だが「冬のソナタ」についてもいろいろな話を聞いた。「なんであんな程度の低いドラマを日本人が騒いでいるのかワカラナイ。」実際、3ヶ月で打ち切りになったドラマ(冬ソナ)を彼らの知り合いでもある、プロデューサーがもらいうけて大当たり。今やキャデラックでご通勤というたいしたお金持ちだが、2本目の史劇ドラマの音楽をパクさんたちが任され、3ヶ月ほど缶詰になって作曲したがまったくあたらなかったそうだ。「で、ヨン様って韓国では人気あるの?」「ぜ~んぜん、芝居も下手だしね。チャン・ドンゴンはカッコイイと思うけど・・・それより、チェ・ホンマンは勝ったの?KOされた?」おお、格闘技好きなのも一緒ね!それにしてもドイツ、ウクライナ、ロシア、と渡り歩いている彼らはどこへ行っても韓国人というだけで「冬ソナ」の話ばかりされるので本当に参っているようでした。ごめん。