京都の町の北部、八瀬は、大原を経て、若狭に通じる鯖街道に沿った静かなエリア。山間を流れる高野川沿いは、自然豊か、秋の紅葉の美しいところです。
叡山電車の「八瀬比叡山口駅」から、徒歩5分。塀がつづく1軒の日本家屋があります。ミモロは、大原に行くとき、何度もその前を通っていました。
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「すごく素敵なお店があるの~」と、京都各所を自転車で走り回るお友達が立ち寄り、すっかり気に入ってしまったお店です。
門から奥へと続く石畳の路地を通り、玄関に。
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玄関には、さりげなく飾られた花がお出迎え。
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お座敷に通される間、しばしここで心を整えます。
「ここの鯖寿司のお膳が美味しいのよ~」というお友達。
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お座敷に通されたミモロ…「へぇ~すごく素敵なお家~」とキョロキョロ。
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一番奥のお座敷でお料理をいただくことに・・・
「う~なかなか素敵~ここ、こんな風になってたんだ~」と何度も店の前を通り過ぎていたミモロでした。
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「床の間や玄関などに飾られてる生け花素敵だね~」というミモロ。それもそもはず、ここは300年以上の歴史をもつ生け花挿華「山階御流」のお家元のお家だったところ。お家元の賀幡(がばた)圓定さんの奥様の延子さんがこのお店をなさっているのです。
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そもそもこの八瀬は、右京区にある「袋中菴」の別院で、仁和寺のそばにある「袋中菴」は、江戸時代に創建された浄土宗の尼僧の守るお寺。公家や貴族の子弟がお作法などを学び、宮家のご位牌をお祀りするお寺として栄えたそう。そこで代々の尼僧によって受け継がれたのが、「山階御流」という挿華で、1868年伏見宮邦家親王の山階宮晃親王により命名された華道です。戦後は、男性の住職も迎えています。
「え~なんにも知らなかった~。だからどこも、とても落ち着いた品のある設えなんだ~」と驚くミモロ。
「もうお店をはじめて10年くらいになります」と賀幡さん。「なんで鯖寿司のお店なんですか?」とミモロ。
「ここは若狭から続く鯖街道沿いという場所。それに私は以前から鯖寿司を作っていたんで~」と。
寂れ行く家屋を蘇らせるためにはじめたという鯖寿司のお店。それを開くにあたり、いろいろ研究を重ねられ、美味しいといわれる味を工夫されているのです。
「はい、どうぞ~」とお敷の上にひと口サイズの鯖寿司とだし巻き卵、赤だし味噌汁などが品よく並んでいます。
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鯖寿司に使われるのは、厳選された真鯖のみ。ぐるりと巻かれた昆布は、北海道産の最高級の白板昆布を、ここで使うために注文する別注品だそう。
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お箸で挟めるひと口大の鯖ずし。切らずに食べられるようにとの心遣いが光ります。
「わ~鯖の旨みが口にひろがる~。美味しいね~」と目を細めるミモロ。
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本当に上品な味わい豊かな鯖寿司。延子さんの手づくりのお品です。
「追加もできるの?」とミモロ。あまりの美味しさにもっと食べたい様子です。
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手づくりの鯖寿司には、作れる量に限度があり、その日の品が売り切れたらお店は終了だとか。
「お土産に持ち帰れるものもあるんだ~」
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静かなお座敷のそばを流れるのは、高野川。「この流れに乗れば、お家の近所まで帰れるね~」と眼下を眺めるミモロ。
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この家屋が主人を失ってから、寂れてゆく姿を見た延子さんが、自らお店を始めたのは、延子さんが60歳になってからだとか。「お宿にしたいとか、買い上げたい」とか、いろいろなお申し出があったそう。それらを断り、自ら蘇らせたのは、ここが代々の尼僧たちが大切に守った場所であったという思いが強かったから…。
週末のみの営業で、右京区のご自宅から通われている延子さん。
近くの会員制ホテルから訪れるゲストも多く、営業時間は、混みあうこともある、知る人ぞ知るお店なのです。
「美味しかったで~す。また来ますね~バイバイ~」とミモロもすっかり気に入ったお店。
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「週末のみの営業ですが、お寺の行事などがあるとお休みすることもあります」とのこと。事前に確認をおすすめします。
*「八瀬 はなだ」京都市左京区八瀬野瀬町46 075-706-5373 営業 金・土・日曜 11:00~16:00 ときどき不定休
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