ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

一度はお参りしたい豊臣秀吉が眠る「豊国廟」。京都を一望する阿弥陀ヶ峯へ

2021-09-14 | 歴史・史跡

「ついに挑戦しま~す」と、ミモロが訪れたのは、東山の阿弥陀ヶ峯にある「豊国廟」です。


ここは、豊臣秀吉の廟所。七条通から「京都女子大」の横を通り、その突き当りにあります。

ミモロが挑戦というのは、ここは、500段余りの石段が続く場所。なのでそれなりに覚悟が必要。

まずは駐車場で500円支払い、係の方に「お参りするなら、駐車場の奥の方に停めてください~。その方が近いから…」と親切なアドバイスをいただき、車をできるだけ高い場所へと運びます。
「わ~ここでも結構高いんだ~」と駐車場からの景色は、京都タワーや遠く淀の方まで見渡せる、なかなかのもの。
  

駐車場の一番奥は、京都女子大の小学校から大学まで通う生徒さんたちを乗せるバスがズラリ。


鳥居を過ぎると社務所があり、そこには、天下を取った秀吉の強運を授かるためのお守りなどが…


境内を見回すと、北の一角に五輪塔があります。「誰のだろう?」とミモロは、まずそこへ。

それは、秀頼の息子で、秀吉の孫になる国松のものと、秀吉の若き側室松の丸殿の供養塔だと伺いました。
小さな方が、国松公のお墓。大坂夏の陣の前に、京都に逃れたものの徳川勢に捕まり、8歳で六条河原で処刑されます。
豊臣家にとって、この国松は直系の男子。豊臣の血筋を絶つための斬首です。
「わ~8歳で殺されちゃったんだ~かわいそうすぎる~」とミモロ。

もちろん秀吉は、この孫の存在は知る由もありません。国松が生まれた頃には、すでに秀吉は亡くなっていますから。
「でも、おじいちゃんのそばで眠ってるんだ~」と静かに手を合わせるミモロです。

さぁ、山頂にある「豊国廟」に向かいましょう。


奥に進む前に、御志納金として100円をそばの御志納箱に納めるのですが…

お財布を開けると、「どうしよう~100円がない…」と慌てるミモロ。お財布には、500円玉のほかには、10円と1円玉しかありません。「おつり出ないよね~じゃ、500円納める」と、なんと5倍の金額を箱の中へ。いつもしっかり節約するミモロなのに。
「だって、秀吉さまは、大判振る舞いの方がお好きだと思う…ここで、100円納めなかったり、10円じゃ、秀吉さんに認められないよ」とキッパリ。確かに…。

「さぁ、頑張ろう!」とミモロは、目の前に続く長い石段に挑みます。


「でも、なんかこの石段、ほかで上った石段と違う…」と上りながら思ったミモロ。

よく見ると、石段の間隔が、1段ごと幅が広いものと狭いものが、組み合わされているのです。これにより、歩くのにリズムと安定感が生まれ、幾分上りやすい感じ…。そうは言っても、なかなか足に自信がないと、目の前に続く石段に圧倒されます。

約60段ごとに踊り場もあり、そこでしばし足を休めることも可能。
「あ、トカゲ~」途中、ミモロはいろいろなものに目を止めて、気分転換。

「ドングリも落ちてる~」と、まだまだ楽しそう…。


何度か、踊り場で休憩しながらも、気づけば、その石段を上り切ったミモロです。

「やった~到着!」と喜んだも束の間…「あれ?」なんと石畳の先にまた石段が見えるではありませんか~

「え~まだ石段あるの~???」としばし呆然。

というのは、目の前の石段は、今上って来たものより、さらに急で、しかも踊り場も一切なく、まさに天に続くような高さなのでした。ガ~ン



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