ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

境内を照らすたくさんの赤い提灯の「伏見稲荷大社」。今年も参加した山を巡る「万灯神事」

2015-07-20 | 祭事・神事・風習

「今年も、行かなくちゃ~」とミモロは、夕方、「伏見稲荷大社」へと向かいました。
 
7月20日は、全国の稲荷神社を信仰する人たちが、親神様の「伏見稲荷大社」に参拝し、日頃のご加護とご神恩に感謝し、御慰みする「本宮祭」が、行われます。
 それに先立ち19日は、「宵宮祭」が夕方18時から行われ、境内に奉納された何万もの赤い提灯が点灯され、境内は、2日間にわたり、幻想的な雰囲気に包まれます。

さて、ミモロが「宵宮祭」にやってきたのは、今回で4回目。そのうち2回は、ご神火をもって、稲荷山の参道に点在する石灯籠ひ火を献じる「万灯神事」に参加しています。「今年も、お山登るんだ~」と、張り切ってでかけたのです。ミモロが、楽しみする理由は、それだけではなく、その神事に毎年参加している方に1年ぶりに会うことも、楽しみのひとつなのです。

「宵宮祭」の神事が、本殿で行われ、それが終了するころ、本殿に脇には、50個ほど赤い提灯が用意されます。
 「あれ、もって登るの~」とミモロは、提灯が渡されるのを、そばでじっと待っていました。「あ、小柳さんだ~」昨年もいっしょに山をめぐった方。東京から毎年このために、京都にやってきて、すでに6年になるそう。
「わ~ミモロちゃん、きっと今年も会えるって思ってました。「わ~小柳くん、また大きくなったね~」とミモロ。昨年より、背が伸び、男の子らしく逞しくなっています。「ミモロちゃんは、変わんないね~」「うん、まぁね~」

「はい、これどうぞ…」ミモロも神職さんに、提灯に火をいれてもらいます。

さぁ、準備はできました。
お山をめぐるコースは、数種類あって、ミモロたちは、毎年、山頂までいく長いコースに参加しています。
「あ、ミモロさん、今年も参加ですね~」とすでに顔馴染みの神職の水戸さん(写真右)にご挨拶。「よろしくおねがいしま~す」とミモロも1年ぶりの再会を喜びます。いよいよお山へ出発です。
 
神職さんの先導で、山にはいり、参道や各神蹟にある石灯籠に火を灯すのです。ミモロたちの参加コースは、約2時間。いよいよ出発です。

参道の脇に、石灯籠を見つけると、その中のロウソクに火を灯します。
 
そして、それを灯籠の中へ、再び納めます。


鳥居が連なる参道にも、赤い提灯がさがります。こちらは電気の明かりが…。

「あ、ここにもある~」と小くんとお母様。二人で協力して火をつけて…。お子さんの成長を祈るお母様です。


毎年、小柳親子が参拝する「眼力社」は、目の病を癒し、また目の力を高めるご利益がある社。
山に点在する、それぞれの社の前では、さまざまなお札や献上するロウソクなどが置かれています。
 

今年は、大きな和ロウソクを2本、献上した小さん。息子さんの成長祈願をこめたロウソクです。

「わ~素敵な光…」和ロウソク独特の灯りに、ミモロは、しばし見とれます。


今回、この「万灯神事」に参加した人は、前回より多く、年々その数は増えているそう。「前は、参加者は、十数名だったから、みんな、顔馴染みになれたけど、今回は、何人いるのかわからないくらい多いね~」とミモロ。

この神事だけでなく、3連休のこの日の「伏見稲荷大社」への参拝者数は、ものすごく、さすが、「外国人人気観光地ナンバーワン」だけあり、外国人の数も半端ではありません。それに加え、昨年から、祇園祭の後祭が、復活し、その山鉾の見物と合わせて訪れる人が急増。境内は、まるでラッシュアワーのように、人であふれています。

台風も過ぎた京都は、暑さがもどり、この夜の暑さも、人の多さと共に、倍増。山を歩く、ミモロたちも汗びっしょり。「熱中症にならないように水分補給しなくちゃ~」と、山にある社のそばには、休憩所もあり、そこで冷たいお茶でひと休み。
 
小君とミモロもお手伝いして、みんなにお茶を…

さぁ、ここからは、本殿をめざし、山を下ります。
ミモロもがんばって、歩きます。もう全身汗で毛皮もグッショリ。
参道を照らす赤い提灯が、ミモロたちの足元を照らします。「なんか前より、石灯籠の数、少なくなった気がする~」とミモロ。はじめて参加した2年前は、みんなで何度も立ち止まって、火をつけたのに、今回は、それほど多くの石灯籠を見つけることができませんでした。「これ気のせいかな~」とミモロ。以前は、夜のお山は、真っ暗で、参道を歩くのも怖いといわれていましたが、今は、LED電球が灯る石灯籠も増え、かなり明るい感じです。「そのうち全部LED電球になっちゃうかも…情緒なくなっちゃうね~」とちょっと心配するミモロ。

「はい、みなさんお疲れ様でした~」無事に本殿に到着。赤い提灯をお返しします。
 
約2時間、みんなで歩いた山の参道。今年も無事に参拝を終えることができました。

出発の時は、まだ空が明るく、赤い提灯の光も目立たなかった境内では、今は、赤い提灯の光が幻想的に輝いています。

「あ、盆踊り?」広場では、櫓の上で、音頭の声が響きます。

「また、来年ね~」とミモロは、小柳親子にお別れの挨拶…。今日は、「本宮祭」。赤提灯が、境内や山に灯るのも、この日限り。夏の夜は、人々の熱気で、まだまだ暮れそうもありません。


*「伏見稲荷大社」の詳しい情報は、ホームページで








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