7月の京都といえば、祇園祭。でも、市内各所では、ほかにも、行きたい祭事などがいろいろあります。そのひとつが、北野天満宮の近く、上七軒のバス停から行く「大報恩寺(千本釈迦堂)」の陶器市です。
ミモロは、以前もこのお寺を訪れていて、1227年に建立された、京都市内最古の国宝建造物の本堂にお詣りしたり、鎌倉時代の仏師たちによる、多数の重要文化財の仏像を拝見したことがあります。
「ここ、オカメ発祥のお寺なんだよね~」。そう、本堂には、いろいろなオカメさんのお人形が並んでいました。
「ここで、節分のお豆頂いたこともあるね!」と、そんなこともありました。
さて、今回は、7月10日から12日に行われる恒例の「陶器市」にやってきました。
京都で陶器市というと、8月に五条坂で行われるもの。秋に、清水焼団地で開催されるもの。また泉涌寺の周辺でのものなどが、よく知られています。
「千本釈迦堂の陶器市って知らなかった~」とミモロ。そう、毎年、この時期は、祇園祭見物に忙しく、そういうものがあることすら知らなかったのでした。
この「千本釈迦堂 陶器市」は、今年でなんと50回目。「そんな昔からやってるんだ~」とミモロもビックリ。
そもそもこの陶器市が始まったのは、地元の人たちが、割れたり、使わなくなった陶器を、お寺に持ち込み、供養してもらったことから…。日頃、お世話になる陶器たちへの感謝をささげ、家内安全や健康増進などをお祈りする「陶器供養」が原点で、それに併せて、陶器業界の発展をも祈願するもの。
京都の地元の清水焼だけでなく、有田焼、美濃焼の作家さんや業者さんも参加する陶器市です。
境内には、約20点のテントが設置され、そこにさまざまな器が並びます。
ミモロが、訪れたのは、すでに17時近く。ほとんどのテントが店じまい…「わ~もう終わっちゃてる~残念…でも、まだやってるところあって、よかった~」と、まだ器が並ぶテントは、地元、清水焼の作家さんたちのテントです。
「今年、はじめて参加したんです」とおっしゃる皆さん。山科の清水焼団地や五条坂の陶器市などに出店なさっているそうです。
「わ~いろんな器がある~」と、ミモロは、次々に見てゆきます。
その作風は、いろいろバラエティーに富んでいて、いずれも個性的な作品。
「いろいろあって、迷っちゃう~」と、ミモロ。そこには、小さな箸置きから、まめ皿、小鉢、お茶碗、大鉢、コーヒーカップ、急須、そして抹茶茶わんなど、さまざま。見ているだけで楽しくなります。
「お買い得な掘り出し物もあるんだって…」と、箱の中を覗きこむミモロです。
東京などから、訪れた観光客も多いそう。
開催時間は、10時~20時ですが、夕方、人出が少なくなるころには、最近は、店じまいのところも多いとか。
12日の最終日は、遅くとも、16時ごろに行くことをおすすめ。
「どれにしようかな~」とまだ迷っているミモロ。
そろそろみんな、店じまいの時間ですよ。「うん…」
ミモロが、興味を抱いたのは、鮮やかな緑や青の器です。
表面の模様が少し盛り上がったような凹凸で表現され、そこに色彩が施されたもの。
「これにする~」と、そばちょこのような器を選びました。
「おまけしておきますね~」と言われ、思わず笑みがこぼれるミモロ。1500円でした。「なんか得しちゃった~」と、新聞紙に包み、袋に入れてもらって、うれしそう。
本日12日が最終日。ぜひ、行ってみてはいかがでしょ。
「京都の7月は、祇園祭だけじゃないよ~。ちょっと足を伸ばしてみて~」とミモロ。
*「千本釈迦堂」の詳しい情報は、ホームページで
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