michi のひとりごと

日々のつぶやき、あれこれ。

老々介護で 100歳になった母を見送りました。
こちらは重度の難聴。

まさに☆『山谷を支える医療の真心』

2013-06-18 08:07:47 | TV

NHKの『プロフェッショナル~仕事の流儀』、

この番組は観る時もある程度。

なぜって…、

あんまりパンパカパーンと素晴らしいような、

いま脚光を浴びているような人って、

自分とはかけ離れた遠い存在だから。

でも、ゆうべのは観た。 観て正解でした。 とても良かった。

 

本田先生は、通勤の時、おもしろい帽子をかぶってらした。

  あれ?ペシャワール会の中村先生がいつもかぶってらっしゃるのと、すごく似てるよ。

「アフガニスタンの帽子なんです」

ああ、やっぱりね――。

様々な途上国の人々の医療活動もしてこられたそうです。

 

 

山谷を支える、医療の真心  内科医、本田徹』

患者の暮らし、家庭的な背景、地域の人々との関係、職歴、趣味、弱さ・・・そうしたことを重層的に把握し、その人の「生き方」を推しはかっていく。そして、その生き方に沿うために、医師として何ができるのかを考える。」という。

これは素晴らしい。

 

           

自分は、3年前に遭った事故の際、たまたまある病気が見つかった。

今は様子見。毎年MRI検査が必要とのこと。

検査で、ひどくなったのが分かったら、手術するしかないとか。

そして、その部分を切り取れば治るけど、

「でも、こんなんなっちゃう」と、お医者サマは なんと、片麻痺のジェスチャーをして

半身を吊り上げるようにして硬直させたんです。

それを見た私は絶句、固まってしまった。

半身麻痺になることを、すごく軽く考えているように見えたんです。

「しょうがないんですよ」って。

 

もし、自分が医者だったら、

「残念ながら、どうしても半身麻痺の後遺症が残ってしまうのですが・・・」と、

誠実に説明したい。

一応受けとめて納得してもらえたか、確かめながら。

そして、「どう…ですか?」と、患者の気持ちを聞きたい。

 

お医者サマは「見つかって良かったですねぇ」と言った。

でも、、私は、うんざりしていました。

  まるで爆弾かかえてるみたいじゃない。

  毎年、検査を受けるたびに、どんな宣告をされるかとビクビクしなければならないなんて。

 

こちらの気持ちなど、聞いてくれることは一切ありませんでした。

毎日の回診でも、

「きのうまでとは変わった症状はありますか?」と聞くだけ。

(私には「気持ちとかまでは言わんでよろしい」という風に聴こえました。)

とにかく、病気 を発見し、その病をやっつけることしか頭にないようでした。

 

           

この、本田先生は、全くちがう。

本人の希望を聞いて、それをまず尊重する。

そして、どうすれば叶えられるか、チームでとことん考えて実行していくんです。

誠意と信頼関係に満ち溢れているようでした。

 

もう一つ、素晴らしいと思ったのは、

とても謙虚で、常に山谷の患者さん一人一人から学んでいこうとしていること。

常に、そういう努力の姿勢。

本当のプロって、そういうものじゃないでしょうか。

 

 

 

 

 

コメント
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