熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

成功体験は変化の障害

2024-06-30 17:52:00 | テレビ番組

ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長が30日、TBS「サンデーモーニング」に出演して、止まらない円安について「テクニカルには金利だとかその他色々あるんですけど、構造的問題。この30年、日本の経済の底力がだいぶ弱まっていると思うんです」と指摘しました。

かつては自動車やエレクトロニクスなどで世界最先端をリードしていたとしたうえで「この30年、新しい技術が日本からほとんど出てこなくなった。その間にアメリカは物凄く進化し、これからさらに進化する。さらなる成長エンジンを持っているか、どうか。それが一番重要」と述べました。

この30年を「バブルがはじけ、あつものに懲りて保守的経営が日本の主流になった。インターネットとかそういうものが出てきた時に、これはまがい物だと言い過ぎた。若い者が何を言ってんだみたいな感じで叩いて、昔の重厚長大の大経営者とか、メディアも含めて、新しいものを低く見すぎた。それで若者も委縮した」と評して、立て直しのためには「最先端の技術に、真正面から取り組まないといけない」と語っていました。

私の認識と同じですね。

政府も企業も保守的、守りを重視して、変化を恐れていましたね。

これは高齢者が実験を握っていることの弊害です。

私が勤務していた企業はアナログ機器で国内断トツの売り上げと利益を出していましたが、他社がデジタル技術を武器に追い上げてきました。

若い技術者がデジタル技術への転換を提案したのですが、アナログ技術の成功体験を有しているベテランの管理者が反対してデジタル技術への転換が遅れ、競合他社に後れを取ることになりました。

成功体験は変化の障害になりますね。

結局、成功体験を有するベテラン管理者を若手に交代することによって遅ればせながら競合他社に追いついてきたわけです。

現在の日本の政治家や官僚、企業経営者はかつての成功体験に縛られて変化することができていません。

こういうときこそ若手の出番なのですが、これが頼りない。

政権交代を実現させて、高齢の政治家や官僚を後退し、若手経営者が実験を握る機会を作り出すしかないのかもしれません。

75歳以上の後期高齢者が実験を握っている政界や企業では変化は期待できない。

 

ブログランキングに参加しています。よろしければ、以下のURLから投票して下さい。

 


特許・知的財産 ブログランキングへ

 

 

弁理士 ブログランキングへ


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« オンラインセミナーの講師 | トップ | 能登半島地震の対応が酷すぎる »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

テレビ番組」カテゴリの最新記事