熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

トラブル対策

2012-03-21 10:31:51 | Weblog
政府、政党、企業のトラブル改善対策を見ていると一定のパターンが。

対策会議の設置とマニュアルの改善です。

このような抽象的な対策では効果がないことは分かりきっているはずなのですが。

新聞、テレビも、その事実を伝えるだけで具体策への言及は避けていますね。
火の粉が自分に飛び火するのを恐れているのでしょうか。

私が企業に勤務していたときに、企業の品質管理レベルを評価する指標としてデミング賞への挑戦が始まりました。

この賞を受賞するためには、企業の全部門にTQCの考え方が浸透して実践されていることが必要です。

当時、研究開発部門に勤務していた私も、現場診断を何回も受けました。

この現場診断では、自部門の問題点とその改善対策が議論されましたが、改善対策が対策会議の設置、マニュアルの改善である場合には、「具体的でなく、対策の効果が期待できない」という厳しい指摘がされ、具体的な対策が提案されるまで、何回もやり直しが命じられました。

当時は、「現場を知らない評価委員が何を言っているのだ」と反発もしましたが、この厳しい指摘の御陰で、具体的な改善対策を考える習慣が身につき、その後の仕事に大いに役立ちました。

デミング賞への挑戦は、もう40年近く前のことです。

未だに、対策会議の設置とマニュアルの改善をトラブル対策として発表する、政府、政党、企業には呆れるばかりですね。

40年周回遅れですか、これでは世界に立ち向かえないかな〜。

もっと民間の優秀な人材を登用しないといけませんね。






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コメント
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