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ドイツ:世論調査(2017年9月21日)~どの連立が可能か?

2017年09月22日 | 社会

ドイツ連邦議会選挙があと2日に迫りました。昨日発表された最新世論調査ポリートバロメーターでの結果は、微妙な変化とはいえ右翼ポピュリズム政党AfD(ドイツのための選択肢)が伸びています。

もし今が連邦議会選挙ならどの政党に投票しますか?:

CDU/CSU(キリスト教民主同盟・キリスト教社会主義同盟) 36%(変化なし)
SPD(ドイツ社会民主党) 21.5% (-1.5)
Linke(左翼政党) 8.5%(-0.5)
Grüne(緑の党) 8%(変化なし)
FDP (自由民主党) 10%(+1)
AfD(ドイツのための選択肢) 11%(+1) 
その他 5% (+1)

この投影値には統計的に不可避の誤差範囲があることを考慮しなければなりませんが、ひとまずこの票配分で行くと、議会で過半数以上を得られる連立は「大きな連立(CDU/CSUとSPD)と「ジャマイカ連立(CDU/CSU、緑の党、FDP)」のみとなります。CDU/CSUとFDPの連立となると過半数には足りず、少数政権となります。

この結果はあくまでも9月20・21日に電話インタビューを受けた1725人の回答を元に統計処理したものなので、日曜日の結果予想とはなりませんが。

「投票先は確定していますか?」という質問には63%の人が「はい」と回答し、先週より2%増えています。それでもいまだに37%の人は迷いがあるようです。

 

「どちらを首相に望みますか?」という質問には56%の人が安定的にメルケルと答えています。

これは、何か特別なことが起こらない限りひっくり返ることはないでしょう。

 

参照記事:

ZDF Politbarometer, 21.09.2017, "Unklare Mehrheitsverhältnisse – klare Kanzlerpräferenz(議席配分不明。望む首相ははっきり)"


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