ドイツ連邦移住難民庁発表の2015年度難民申請統計を簡単にご紹介いたします。
2015年度はトータル441,899件の難民申請がありました。難民申請希望者として入国した数は100万人を超えますが、当局の人手不足が解消されるのに時間がかかるので、申請希望者が正式申請までに何か月も待たなければならないケースが少なくありません。
この申請数は前年比155.3%増で、過去最高を記録しました。これまで難民申請数最多だった年は旧ユーゴスラビア内戦勃発時の1993年で、438,191件でした。
下のグラフは過去5年の難民申請数を示しています。
2015年度は難民申請者の71.1%が30歳以下で、男女比は男性69.2%、女性30.8%でした。
出身国別でみると:
シリア 35.9%
アルバニア 12.2%
コソヴォ 7.6%
アフガニスタン 7.1%
イラク 6.7%
セルビア 3.8%
不明 2.7%
エリトリア 2.5%
マケドニア 2.1%
パキスタン 1.9%
その他 17.5%
難民申請手続きが終了したのは282.726件で、うち難民(準)認定されたのは140.915件で、認定率は49.8%となりました。
2016年3月21日のアップデート:EU全体の難民申請数統計をブログに書きましたので、そちらも併せてご参照ください。「EU難民申請統計(2015):ハンガリーが人口比最大」
2016年度の統計はこちらです。